『Rage 2』は狂い切れていない。『ドラゴンクエストビルダーズ2』の導入が素敵。『Sniper Elite V2』で股間ばかり狙ってしまう。今週のゲーミング

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Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。183回目です。

 

ドイツ兵の股間ばかり狙ってしまう

今週は『Sniper Elite V2 Remastered』をプレイ。個人的に、狙撃兵か否かに関わらず何かとスナイピングしたがるタイプだったため、オリジナル版にはどハマり。もうかなり前になりますが、どの場面もはっきり憶えていて懐かしい。お馴染みのX-Rayキルカメラは、このV2が最初だったそうで。今回ナッツショットを狙って粘りましたが結局撮れず残念。Xbox One版ではマウス&キーボード操作にも対応したとのことで、こちらも試してみたいところです。

そういえば、本作の発表時に開発元のPR担当にコンソール版の日本での発売について伺ったのですが、国内販売元がいないため予定なしとの回答が。そこでXbox OneならCERO無しで自主販売できますよと伝えたら、本当に発売されていてビックリ。まあ、あれがキッカケだったのかは分かりませんが、日本語対応だしありがたい。E3では何か新作を発表するそうですよ。
by Taijiro Yamanaka

 

ベスト導入ゲーム・オブ・ザ・イヤー

『Stardew Valley』を遊び、サンドボックスゲームをプレイしたくなったので、積んでいた『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』を始めました。年末バタバタしており、なんとなく起動していなかったこのゲームですが、始めるなり熱中しています。

というのも、このゲームめちゃめちゃ導入がきれいなんですよ。チュートリアルというのは、基本的にストーリーもシステムも別々に、かつシステマティックに導入されている印象が強くて。海外タイトルでは、複雑なのに説明しないものすらありますよね。『ドラゴンクエストビルダーズ2』では、モンスターの船に囚われながら、モンスターたちのウィットなテキストを楽しみつつ、それでいてシステムを丁寧に学んでいける。シナリオとシステムへの理解がきれいにプレイヤーの中に入ってくるんですよね。システムも操作も決してカジュアルではないので、チュートリアルは必須だと思うんですが、くどくもないですし進めていくうちに世界が好きになる。まだ建築の奥深いところまで触れてないのでひよっこなんですが、個人的には導入の完成度でいえば最近のゲームでは群を抜いて素晴らしいと思います。
by Minoru Umise

 

コーヒーを片手に

初めてこの場所に文章を置かせていただきます。Sawahataです。今週は自分にとってプレイすることが念願だった名作ACTシューティング『Cuphead』(Nintendo Switch版)を苦いコーヒー片手に攻略中。可愛らしいマグカップの形をした二人が主人公である本作ですが、上部を写したイラストをよく見てみると、彼らの頭部には何らかの液体が入っていることが確認できます。頭から液体状のビームを出す技の色が白っぽい色であることを鑑みるに、おそらくミルクか何かなんでしょうか。悲しいかな我が家のマグカップは真っ黒なコーヒー専用機になっているので詳細はわかりません。みなさんは普段マグカップに何を入れて楽しんでいますか?

60fpsで動く1930年代カートゥーンと名作のパロディを全面に押し出したビジュアルや、ジャズを基調とした一言素晴らしいBGMなど、ゲームの魅力それ自体に関してはもう既に語り尽くされているであろう『Cuphead』。筆者がそれについてあえて述べるとするならば、絶妙な難易度調整についてでしょう。どのボスもスクリーンを埋め尽くす殺意でもってプレイヤーを仕留めにかかりますが、冷静になって目を凝らしてみれば、その技の全てが「発生を見てから対象可能」であることに気づきます。故に最初はボロ雑巾のようにコテンパンにされてしまうボス相手でも、クリアする頃にはほぼノーダメ、俺は強くなりすぎた…みたいなことになっている。次のボスでその鼻っ柱はへし折られるわけですが、前回の成功体験がたやすく諦めることを許さないようにしてくれるんですね。上手い工夫だなぁとゲームを進める度に感心させられます。そんなこんなであれよあれよとたどり着いたは最終ステージ。DLC配信前にはEDを迎えておきたいところです。
by Takayuki Sawahata

 

トレースされたドアの先

itch.ioで公開された『PROJECTION REMAINS』を遊んでいました。本作は日本ゲーム大賞2018アマチュア部門で優秀賞を獲得した、うつすフレームと当たり判定をもってうつし出されるスクリーンが特徴的な作品です。

序盤はチュートリアル的なステージが多く、また各ステージが短いためサクサク進んでいけたのですが、終盤パズルが難しくなりだしてからが本番。スクリーン上に本物を設置しておき、スイッチを作動させる仕組みなど、何をフレームに収め、何を投影するのか、シンプルながらしっかり考えなければならない作りとなっており、楽しませていただきました。『PROJECTION REMAINS』でアートとデザインを担当している生高橋さんは、太陽を食べるアクションゲーム『食い太陽』をitch.ioで公開中なほか、SteamとNintendo Switchで発売中の『バトルーン』でリードゲームデザイナーを務めており、これらもシンプルながらしっかり楽しませる作品となっています。ちなみに、今週のチェスは序盤のツモが貧弱過ぎて、4位を目指す戦いでした。アカギになりたい。
by Keiichi Yokoyama

 

あ、ゲーム作んなくてもいいんだ

引き続き『Dreams Universe アーリーアクセス版』をプレイ。ちまちまと自分の作りたいゲーム作りのための作業を進めています。しかしこのゲーム、結構クセがある。操作方法が独特なのもそうだし、物理挙動や物体の表面の描画のシステムなども変わっているのでそのクセをつかむまでは創作しようにもつまずいてばかりで苦労します。『パネキット(PS)』感覚で物体を組み上げると飛んでもない挙動をしてどっかに吹っ飛ぶ物体が出来上がってしまう……。そんな四苦八苦の息抜きに最高なのがやはり他の人の作品を見ること。自分はまだなにも作れてないけど、やり方さえ理解すればこんなすごいものが作れるんだという希望と絶望を同時に味わえる。

他の人の作品を見ていて気づくのは、ゲームを作っている人はそんなに多くないらしいことだ。遊べるゲームを完成させている人は実は少数派かもしれない。キャラのモデルを作ったり、部屋やステージを作ったり、作曲したり、やりたい部分だけ作ってる人が多いような気がする。それに、ゲームではなくショートムービーのような創作物も多い。眺めているだけでも楽しいので癒しになります。画像はTheOneironautという人が公開しているRADICALという作品。ゾンビがエアロビを踊るだけ、という内容なのになぜだか観ていて引き込まれる。『Dreams Universe』をお持ちの方は観てみるのはいかが? おすすめですよ。
by Yoshinori Sato

 

もったいない怒り

今週は『Rage 2』を遊んでいます。id Softwareが共同開発しているだけあって戦闘はピカイチ。銃と超能力で敵を粉砕していく高速戦は気分爽快です。ただ、一点集中型のゲームであることには理解が必要です。狂い切れていないといいますか。限られた敵のバリエーション、覇気のないオープンワールド、単調なクエスト、平坦なユーモア、数時間で終わる中身の無いメインストーリー、キーボード操作だとストレス高めのドライビング。個人的には、オープンワールドではなくリニアなステージデザインにして、強味である銃撃戦に絞った方が、満足度は高くなったのではないかなと思いながら遊んでいました。暴れまわり敵を圧倒していくガンプレイは体験する価値あり。ただしフルプライスは高すぎるという印象です。

Bethesda作品(PC版)は新作でもすぐにセールを実施する傾向にあり、Steamでは『Wolfenstein II: The New Colossus』がリリースから1か月で半額、新生『Doom』がリリース翌月40%オフ、『Dishonored 2』が1か月で33%オフ、『Prey』が2か月足らずで34%オフと値引きされていきました。『Rage 2』の日本語版発売は6月6日。心配な方はセールを少し待ってから購入するのも手かもしれません。
by Ryuki Ishii

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