Valve、Steamで購入して14日以内かつプレイ2時間以下のゲームを“すべて返金可能”に変更

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米国のゲーム企業Valveは、PCゲーム配信プラットフォームSteamにおける返金ポリシーを更新した。今後、購入から14日以内かつ、製品のプレイ時間が2時間以下の場合は、“理由はなんであれ”返金が認められる。ユーザーからの申請が承認されると、1週間以内にValveがSteamウォレットのクレジットとして、あるいは元の支払い方法に返金する仕組みだ。

ほとんどの製品が返金に対応

対象となるのはゲームソフトだけでなく、ダウンロードコンテンツやソフトウェアプリケーションも含まれている。DLCは購入後、ベースとなる製品のプレイ時間が2時間未満であれば返金が可能だ。一方で、ゲームキャラクターをレベルアップさせるなど、一度使用すると戻すことができない消費型のDLCは返金不可とされており、返金ができないコンテンツは、購入前のストアページに明記されている。

さらに詳しく見ていくと、ゲーム内ショップなどで購入できるゲームアイテムに関しては、パブリッシャーが返金を可能にするオプションを選択した場合にのみ返金可となる。このインゲームアイテムもDLCと同様に、消費、変形、移動されていない場合にのみ返金が適応される。予約購入製品は、リリースされるまではいつでも返金をリクエストすることが可能だ。ほかにもSteamウォレットクレジットは、購入から14日間以内かつ、使用されていなければ返金が可能である。バンドルは、バンドル内製品の合計使用時間が2時間未満であれば返金可能な製品に関しては返金される。

一方でSteamにて明確に返金不可とされているのが、Steam外で購入したCDキーやSteamウォレットカードだ。近年リリースされている映画コンテンツや、有効化したあとのギフトの返金も認められていない。またValveのアンチチートシステムであるVACに引っかかった場合は、そのゲームの返金が不可となる。

今回の返金システムは“ゲームを無料で試すためのシステム”ではないことが明記されており、濫用しているとValveに申請を却下される可能性がある。

なお返金において“元の支払い方法”の対象となるのは、日本国内では「PayPal」、「ビザ」、「マスターカード」、「アメリカン・エキスプレス」、「JCB」のみ。「MoneyBookers」、「コンビニ」、「クレジットカード(日本)」、「銀行振込(日本)」、「ペイジー」、「WebMoney」は、すべてSteamウォレットのクレジットとして返金される。

早期アクセスへの対応、今後の課題は

Electronic Artsが運営するOriginでは、ゲームを起動後24時間以内、購入してから7日以内の製品に関して全額払い戻しを2013年から認めており、遅まきながらValveもそれに続いた形だ。今までValveは全ての返金申請を拒否していたわけではないが、ユーザーは英語で記したメールなどを通してValveあるいは販売元のサードパブリッシャーとみずからコンタクトを取る必要があった。今回のポリシーアップデートにより、プレイして問題があれば、Steamユーザーは簡単に返金を申請することができるようになる。

近年、早期アクセスによる低品質なゲーム(開発中であることを考慮しても)の流入や、ゲームソフトの大量リリースがSteamでは続いている。ゲームエンジンのサンプルのような製品が配信されるなど、Valveの監視の目が行き届いていないのは明らかで、今後この制度は、特にSteam早期アクセスの負の部分を解消するシステムとして、うまく動作してゆくかもしれない。

一方で、Steamユーザー全てが良心的にこの返金システムを有効活用するのかには、疑問が残る。単純に購入後2時間だけプレイして返金してしまう、という悪行は誰もが考えつくところだろう。またシカゴのインディーデベロッパーCraig Stren氏は、Steamでゲームを購入して悪評を叩きつけ即座に返金するような、”レビュー爆撃”に悪用される可能性も指摘している。現行のシステムではValveがどのように返金リクエストを調査するのかは不明だが、返金可のハードルをどこに持ってくるのかが今後の課題となる。

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