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Steamの「Windows 11」ユーザーが70%の大台に到達。ゆっくり移行進むなか、Linuxもじわり存在感
Valveは7月2日、「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: June 2026」を公開した。Windows 11ユーザーの割合が初めて70%を超えている。

ゲーム販売プラットフォームSteamを運営するValveは7月2日、「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: June 2026」を公開した。今回の調査で、ユーザーが使用しているOS(オペレーティングシステム)としてWindows 11が初めて70%を超えた。
Valveは「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」として、月ごとにSteamユーザーが使用するゲーム環境に関するデータを集計している。調査への参加は任意かつ匿名となっており、同意したユーザーを対象にデータが集計されている。調査内容としてはOSのほかにも、システムに搭載されているメモリやストレージの容量、CPUやGPU、モニターの解像度、設定言語など多岐にわたる。

今回の6月期の調査ではWindows 11の割合が70.44%となり、初めて70%を超えることとなった。ただしWindows全体では94.10%で、Windows 10も23.56%と、減少傾向ではあるものの根強く使われ続けている状況だ。
本来Windows 10のサポートは2025年10月14日で終了している。セキュリティ更新プログラムの提供がなくなるため、リスクを回避するためにWindows 11への移行が推奨されてきた。ところが、その後もWindows 10を使い続けるユーザーは多く、Windowsを提供するマイクロソフトは2026年6月25日に個人向けのESU(拡張セキュリティ更新プログラム)を2027年10月12日まで提供すると発表した。ユーザーを守るため、やむなくセキュリティ維持のみが続けられるかたちだ。
移行が進まなかった背景としては、タスクバーの位置が変えられない点をはじめとしてWindows 11の新仕様にユーザーが不満をおぼえていたことや、アップデート後にゲーム中のフレームレートが低下したとの報告が相次いだ件、Windows 11のハードウェア要件によってスペックとしては十分なのにOSのアップグレードができないケースがあるなど、複数の要因があったものと思われる(関連記事1、関連記事2)。
それでも新しいPCへの移行などにより、少しずつではあるがWindows 11の割合は増加し続けていた。2026年5月には69.76%と、70%まであと一歩のところにまで迫り、今回ついに70%の大台に乗ったかたちだ。

ただし、2026年3月期には使用OSとしてLinuxが全体の5%を超えるなど、Linuxもまた増加傾向にある(関連記事)。6月期の調査ではLinuxは3.69%と減少しているものの、GamingOnLinuxがまとめている過去の調査結果からは増加傾向が続いていることが読み取れる。「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」への参加は任意であるため、調査の母集団は毎回異なっている。そのため3月期には調査に上振れが生じ、一時的なスパイクが生まれたのであろう。
Valueはかねてより携帯機である「Steam Deck」を販売しており、6月23日には新たにゲーミングPC「Steam Machine」が発売された(関連記事)。これらのOSはLinuxに分類されるSteamOSである。また、SteamOS自体も一般に公開されているため、ユーザーが自らのPCにインストールして使うことが可能だ。その他の任意のLinuxディストリビューションで、Windows向けのゲームをLinuxで動作させるソフトウェア「Proton」をインストールすることもできる。現在もWindows 10を使い続けているユーザーが、移行先としてLinuxを選択するケースも出てくるかもしれない。
今回の調査でWindows 11の使用率は初めて70%を超えたが、根強くWindows 10を使い続けているユーザーは全体の23%あまりも存在する。2027年10月までにWindows 10ユーザーがどのような選択をするかによって、今後の勢力図は変わってくるだろう。引き続きSteamユーザーの使用OSの動向に注目していきたい。
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