『ドラゴンズドグマ2』の“ゲーム内感染症”「竜憑き」にプレイヤー震撼、対策情報が出回る。感染ポーンを海に投げ込むなど

 

カプコンは3月22日、『ドラゴンズドグマ 2』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびPS5/Xbox Series X|S。ポーンに多大な影響を与える感染症めいたシステム「竜憑き」を巡って、プレイヤーたちがSNS上などでその恐怖や対処法を共有している。本稿では、竜憑きにまつわるネタバレなどになりうる記述があるため、留意してほしい。


『ドラゴンズドグマ 2』は、オープンワールドアクションゲーム『ドラゴンズドグマ』シリーズの新作だ。舞台となるのは人の王国ヴェルムントと獣人の国バタルが存在するファンタジー世界。プレイヤーは竜に心臓を奪われた覚者として、世界を冒険。竜を討ち、玉座へと昇る者の物語が描かれる。味方NPC「ポーン」を連れ歩くシステムは本作にも引き続き採用されている。

本作では、ポーンの間に流行り病のように広がる「竜憑き」と呼ばれる現象が存在。病にかかったポーンは目を見張る活躍を見せ、強気な言動が目立つようになるという。一方で、「末期に至ると大いなる災いを引き起こす」ともされる。同システムについては本作リリース前から明かされており、その恐ろしげな記述から詳細に興味が寄せられていた。


本作がリリースされ、その恐るべき実態が明らかになってきた。竜憑きにかかったポーンは、最終的には「町の人々を皆殺し」にする残虐行為に及ぶのだ。感染したポーンを放置したまま町の宿に宿泊すると、その町のありとあらゆるNPCが殺害。重要NPCについては日数経過などですぐに復活する仕様と見られるものの、発動するとかなり困るであろう現象だ。事後の対策としては、「久遠の竜鼓動」を利用してNPCを蘇らせる手などがあるものの、 同アイテムは極めて希少である。

そして竜憑きは、その説明のとおり伝染病のごとく広まっていく仕組みの様子。リムストーンで雇い入れたサポートポーンが感染していたり、あるいはメインポーンがいつの間にやら感染していたとの報告もある。本作リリースからしばらくして急激に感染報告が増え始めたこの病に、国内外のプレイヤーたちが戦々恐々としているのだ。XやRedditといった場では、竜憑きについての注意喚起の投稿や感染条件・対策についての情報交換が盛んにおこなわれている。


そして、竜憑きの特徴と対策についてもある程度見出されている。見分け方としては、公式解説のとおり該当ポーンが突然強気な言動に出るほか、プレイヤーの指示を無視したり、頭痛に耐えるような仕草をするという。もっとも目立ちそうな特徴としては、両目が赤く染まる点がある。しかし、もともと目が赤い・両目を閉じている・兜で顔が隠れている、といったポーンの状況によってはこの特徴で見分けるのは難しそうだ。

そして、もしも“竜憑き感染者”を発見したならば、サポートポーンかメインポーンかで対処が別れる。サポートポーンであった場合は、単純に別れてしまうのが対策となるようだ。また、「竜憑きは伝染すと治る」との仕様もあるとのこと。別れて雇い直してみたり、頻繁にサポートポーンを入れ替えるのも選択肢となるかもしれない。なお、感染源については、TheGamerWindows Centralといったメディアが「ドレイクもしくは竜(ドラゴン)との戦闘によって感染する」と記述している。そうした敵と渡り合った後は、感染に注意した方がよいかもしれない。


そして、メインポーンが感染した際に有効な対策とされるのが「海に放り込んで溺死させる」である。メインポーンはリムストーンで蘇生可能であるため、一度死なせて(ロストさせて)すっきり生き返らせるのがシンプルな対策となるわけだ。蘇生の際につく傷も、温泉で癒やすことが可能な様子である。


感染防止のためとはいえ、愛着あるメインポーンを自ら手にかけることに抵抗のあるプレイヤーも多いだろう。また、本システムについては「町の全NPCが死ぬ」という災難のインパクトも強く、ゲームプレイやポーンの運用に大きな影響を与えうる。そうした背景もあり、上述のようなコミュニティでは同システムの存在や調整を問題視するユーザーの声が見られる。開発元カプコンは、コミュニティの意見を受けての調整にも前向きな方針を見せている(関連記事)。「竜憑き」はハプニング性が高い『ドラゴンズドグマ2』らしいシステムであるものの賛否両論ではあり、同システムになにか手を入れられるかは注目されるところだ。

ドラゴンズドグマ 2』はPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)向けに発売中。