Nintendo Switch、ついに「日本でもっとも売れたゲーム機」に。発売後7年目でも止まらぬ勢い

 

任天堂は2月6日、2024年3月期の第3四半期決算を発表した。このなかではNintendo Switchの国内および世界での累計販売台数が公開。Nintendo Switchの国内販売台数が、これまで国内売上トップを誇るゲームハードであったニンテンドーDSの記録を更新したことが明かされた。


今回任天堂が発表した2024年3月期の第3四半期決算の中では、Nintendo Switchの累計販売台数が公開。Nintendo Switch/Nintendo Switch(有機ELモデル)/Nintendo Switch Liteの総計で国内販売台数が3334万台、全世界販売台数が1億3936万台を記録したことが明かされた。第2四半期決算では国内販売台数が3177万台、全世界販売台数が1億3246万台となっていたため、3か月間で全世界販売台数を約700万台伸ばしたかたち。

なおこれまでの任天堂のハードの中で最大の売上を誇っているのは、ニンテンドーDSだ。2004年発売のニンテンドーDSのほか、ニンテンドーDS Lite/ニンテンドーDSi/ニンテンドーDSi LLのバリエーションが展開されている。2023年3月31日時点の「連結販売実績数量推移表」によるとニンテンドーDSシリーズの国内販売台数は3299万台、全世界販売台数では1億5402万台を記録。ゲームボーイ、ニンテンドー3DS、PlayStation 2などを制して、国内最大の売上を誇るゲームハードとなっていた。

今回、Nintendo SwitchがそんなニンテンドーDSの国内販売記録を更新したことが明かされたかたち。Nintendo Switchは2017年3月に発売されたハードであり、まもなく発売後7周年を迎える。バリエーションの展開もあってか売上を伸ばし続けており、ニンテンドーDSの記録を破り国内ではもっとも多く売り上げたゲームハードとなったわけだ。

Nintendo Switch(有機ELモデル)

なお今回の決算発表の中で任天堂の代表取締役社長の古川俊太郎氏は『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』『ピクミン4』などの新作ゲームが順調に売上を伸ばしたほか、映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の効果もあったと言及。勢いをもってクリスマス商戦に突入できたとしている。発売後7年目を迎えるゲームハードとしては「非常に堅調な販売ができている」として、来期もNintendo Switchを軸にビジネスを続けていく方針を示した(Reuters)。

Nintendo Switchはゲームハードのライフサイクルとしては終盤にあると見られ、次世代機の存在についても長く噂されているほか、昨年2023年は任天堂の定時株主総会などの場にて後継機種について言及されることもあった。一方で引き続き根強い人気を見せており、今後もしばらくは同社の主軸商品となるようだ。