Paradox Arc発新作宇宙採掘シム『Starminer』発表。宇宙ステーションを構築して採掘貿易、時にはエイリアンとの交戦も

 

パブリッシャーParadox InteractiveのレーベルであるParadox Arcは11月20日、『Starminer』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。Steamにて2024年に早期アクセスとして配信開始予定だ。

『Starminer』は、美麗に描画された宇宙空間を舞台とする、サバイバル採掘シミュレーターだ。本作においてプレイヤーは、独自の宇宙ステーションを構築し、無数の小惑星から資源採掘をおこなっていく。プレイヤーの目的は、採掘資源の加工/売却で得た資金を投じて新たなモジュールを研究開発し、宇宙ステーションの拡張あるいは採掘を効率化する設備を整えていくことだ。プレイヤーの操作する宇宙ステーションは、コロニーとしての機能も持っており、乗組員や入植者の管理も必要になるようだ。拡張していく宇宙ステーションの規模に合わせて、人的リソースの確保も必要となるのかもしれない。

このほか、本作にはエイリアンの襲撃から宇宙ステーションを守るサバイバル要素も存在すると言う。モジュールを増設して宇宙ステーションを拡張していくと、それに応じて消費する熱量も増大する。宇宙ステーションの発する“熱”が上昇していくと、それに比例してエイリアンに探知されるリスクも上昇するそうだ。プレイヤーは、襲いくるエイリアンに応戦するため、防衛設備を整えておくことも可能とされている。


一方、あらかじめ宇宙ステーションの規模を最小限に留めて消費熱量を制限しておくことで、エイリアンの探知を避けながら採掘する、といった戦略も可能だという。危険を承知の上で資源採掘量の最大化を優先し、採掘/防衛設備が満載の大規模宇宙ステーションを構築するも良し。安全第一で小型の宇宙ステーションを運用し、緩やかながら着実に採掘を進めていくも良し。好みのプレイスタイルにあわせて、宇宙ステーションを自由に構築できる点が本作の魅力のひとつとなりそうだ。

本作はSteamにて、の早期アクセスとして2024年に配信開始が予定されている。早期アクセス配信開始時には、チュートリアルやキャンペーンモード、サバイバルチャレンジや宇宙ステーション構築のサンドボックスモードがプレイ可能なようだ。その後、およそ1年間の早期アクセス配信期間が予定されており、Co-opや競技性のあるマルチプレイヤーモードなどを実装し、正式リリースを迎える見込みとされている。正式リリース時には、販売価格を上げることも告知されている。ちなみに、NVIDIAのAI技術であるDLSS3の紹介ページによると、本作は早期アクセス開始時点からDLSS3が利用可能とのこと(当該ページ内では本作の改名前のタイトル『ILL Space』として記載されている)。


本作を手がけるのは、スロベニア・リュブリャナを拠点とするインディーデベロッパーのCool and Good Gamesだ。同デベロッパーは、Dani Krenker氏とRok Uhan氏の開発者2人組で、2015年から本作の開発を進めているそうだ。開発初期は、日中の本業の傍らで3年間ほど開発を進めていたものの、フルタイムでゲーム開発へ集中するため2人揃って辞職したとのこと。小規模デベロッパーの手がけるタイトルながら、早期アクセス配信開始時からDLSS3に対応するという本作のグラフィックには、大いに期待したい。

『Starminer』はPC(Steam)向けに、2024年に早期アクセス配信開始予定だ。

【UPDATE 2023/11/21 14:23】
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