傑作工場自動化シム『Factorio』値上げ発表に、“もっと値上げしろ”とハードなファンが詰め寄る。 もっと金を払わせろ

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デベロッパーのWube Softwareは1月20日、『Factorio』の基本価格を30ドルから35ドルに値上げすると発表した。インフレーションの影響による調整とされている。この発表を受け、一部ユーザーからは“さらなる値上げ”を求める声が寄せられている。


『Factorio』は、工場自動化シミュレーションゲームだ。プレイヤーはとある惑星を舞台に、木を伐採したり鉱石を採掘したりし、そうした資源を集めて技術開発をおこなう。また、資源の掘削から運搬、精製、製品生産などをおこなう機械を開発し、それらを組み合わせてあらゆる作業の自動化を進め、巨大な産業プラントへと発展させていく。

本作は2016年にSteamにて早期アクセス配信が開始され、2020年8月に正式リリース。膨大なコンテンツと自由度の高さなどが評価され、現時点でSteamでのユーザーレビューステータスは98%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。また2022年10月にはNintendo Switch版も配信。昨年12月には本作の累計売上が350万本を突破したことも伝えられていた(関連記事)。

そして今回、高評価かつ人気を博している本作の値上げが、作品公式Twitterアカウントより告知された。現地時間1月26日より本作の基本価格は30ドルから35ドルに引き上げられるとのこと。日本向け価格も変更されるかは告知されていないものの、35ドルは日本円換算すれば約4500円となる(現在の本作Steam版の日本向け価格は税込4000円)。基本価格値上げの理由としては、インフレーション(物価上昇 )の影響を受けた調整と説明されている。

本作は2016年の早期アクセス配信開始時には20ドルで発売。2018年4月に30ドルに引き上げられて以降、海外向けの販売価格は据え置きとなっていた。約5年のうちに社会情勢も変化し、今回の決断に至ったのだろう。

そして注目したいのは、値上げに際してユーザーからの暖かい反応も多く寄せられている点だ。たとえば、本作と類似コアコンセプトをもつ人気自動化シム『Satisfactory』公式Twitterアカウントは「(35ドルと言わず)40ドルにしろ」とリプライにて力強くコメント。さらに「黙っておれの金をもっていけ」と札束を取り出すネットミーム画像を添えている。また、現在開発中のDLCでいずれ“お金を払える”ことを楽しみにするユーザーも見られる。そのほか、本作を数千時間遊んだというユーザーも散見される。中には、長時間楽しめるコストパフォーマンスの高さから、1時間あたりの値上げ額は1セント程度とする意見も。いずれにせよ本作の値上げは、多くのハードコアなファンに好意的に見られていることがうかがえる。「本作の高い品質に対して、もっと値段が高くてもいい」というファン評価の表出だろう。

一方ほかのタイトルでは、値上げ時にユーザーから厳しい意見が集まる場合も見られる。たとえば『Rain World』では先日、1月20日に発売予定のDLCの価格が発表。あわせてゲーム本体について、2月上旬に5ドルの値上げが実施されることが告知された。これを受けてSteamフォーラム上では、値上げに対する冷ややかな意見が寄せられることに。ユーザーに弁解するようなかたちで、販売元Akupara Gamesのスタッフが値上げの理由を説明するに至った。そのなかでは、『Rain World』を値上げした4つの理由が語られている。

『Rain World』も、2017年にリリースされて長らく無料アップデートが重ねられてきた作品である。理由のひとつは、そうした労力を価格に反映したとのこと。続いて、「DLCの価格を抑え、早期に購入してくれた既存ユーザーに報いるため」「今後もっと『Rain World』関連のコンテンツを開発するため」といった理由を説明。4つ目の理由としては、同作のパブリッシャー変更に関連する支出を賄うためとされている。一連の説明は理にかなっているものの、引き続き比較的冷ややかなユーザー反響が多め。Akupara Gamesの初期発表では、値上げの理由が十分に明示されていなかったのもその一因だろう。

本作『Factorio』の値上げ発表において“もっと値上げしろ”との意見まで飛び出したのは、対照的なユーザー反応といえる。本作では開発元のポリシーによってセールをおこなわない方針がとられている。早期アクセス配信時に購入したユーザーよりも安くゲームを買うことができないわけだ。今回の本作値上げに暖かい反応が寄せられたのは、ゲームへの評価だけでなく、そうした販売方針や、初期発表から値上げの理由が明記されていた点などが関係しているのかもしれない。


なお前述のとおり、今回の発表では日本向け販売価格の引き上げについては言及されていない。Steam/Nintendo Switch版の値上げについては、今後の発表あるいは現地時間1月26日の価格改定で示されることだろう。ちなみに本作Steam版の日本向け販売価格については、昨年8月に3000円から4000円に引き上げとなっていた。

『Factorio』は、PC(Steam/GOG.com/公式サイト)およびNintendo Switch向けに販売中。現地時間1月26日には、30ドルから35ドル(約4500円)への値上げが実施予定だ。日本向け価格の値上げが実施されるかは不明ながら、気になる人は今のうちに購入しておくのもいいだろう。

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なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。