マイクロソフト、自社タイトルのフルプライス価格を2023年より69.99ドルに引き上げへ。『Starfield』などが対象

 

マイクロソフトは12月6日、同社が手がけるフルプライスタイトルの価格を、2023年より59.99ドルから69.99ドルへと引き上げる方針を明らかにした。海外メディアThe Vergeなどが報じている。

同社は声明にて、この値上げは次世代機向けに制作されたフルプライス新作を対象とし、収録コンテンツやその規模、技術的複雑さなどが反映された価格であるとコメント。値上げ対象には、『Starfield』や『Redfall』『Forza Motorsport』シリーズ新作が含まれ、すべてのプラットフォームにおいて69.99ドルでローンチされるとのこと。

『Forza Motorsport』シリーズ新作


大型タイトルを中心に適用されるいわゆる“フルプライス”は、米ドルでは長らく59.99ドルが相場となっていた。ただ、Xbox Series X|SやPS5の登場を機に、一部の販売元は価格の見直しを実施。SIEがPS5本体の価格を発表した際には、『Demon’s Souls』などのローンチタイトルに69.99ドルのものが含まれることが明らかになり話題となった。またユービーアイソフトやEA、Activision、Take-Two Interactiveなども、タイトルによっては追従している。

近年ゲームの開発費が高騰し続けるなか、販売価格をなかなか引き上げられないできたことについての議論はかねてよりあり、各社はコンソールの世代交代のタイミングで値上げに踏み切った格好だ。マイクロソフトについては、同社ゲーム部門CEOでXbox事業を率いるPhil Spencer氏が今年10月、販売するゲームなどの価格について当面は据え置くものの、引き上げなければならない時期がいずれ来るだろうと述べていた(The Verge)。そして今回、2023年から値上げを実施することが明らかにされた。

また今回の発表のなかでマイクロソフトは、値上げ対象となるのは同社自身が手がけるファーストパーティタイトルであるため、サブスクリプションサービスXbox Game Passに発売日から提供されることを強調している。見方によっては、同サービスの価値が高まったといえるかもしれない。

『Redfall』


なお59.99ドルから69.99ドルへの値上げについて、既存タイトルのMicrosoft Storeでの販売価格をもとに日本円に換算すると、7590円から8800円程度に引き上げられることになりそうだ。マイクロソフトのファーストパーティタイトルというと、先述した『Starfield』と『Redfall』が2023年前半に、『Forza Motorsport』シリーズ新作は同年春に、Xbox Series X|SおよびPC向けに発売予定。またフルプライスとなるかどうかは不明だが、『マインクラフト レジェンズ』も2023年春に発売予定だ。