『スプラトゥーン3』のウルトラハンコ、“性能調整なし”なのに大幅強化へ。知らぬ間に弱くなり強くなるスペシャル

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任天堂は10月25日、『スプラトゥーン3』更新データVer. 1.2.0の内容を公開した。同アップデートは10月26日配信予定。スクリュースロッシャーの弱体化をはじめ、細部まで調整される大規模なアップデートであるが、何も性能調整されていないにもかかわらず大幅な強化が見込まれるブキがあるようだ。ウルトラハンコである。


ウルトラハンコは、大きなハンマーを振り下ろしながら突き進むスペシャルウェポン。現在の環境だとボールドマーカーやスプラスピナー、ドライブワイパーに付いている。ハンマーには判定があり巻き込まれると即死は免れないほか、ハンコは投げつけることが可能。推進力と破壊力があることから、相手の陣地の場荒らしなど打開力ももちあわせている。一方で当たり判定の弱さやガード性能の弱さから、使いづらいスペシャルとも評されていた。


しかし明日のアップデートにて、ウルトラハンコは大幅強化されるという。“性能調整がされない”にもかかわらず。というのも、不具合が多かったようだ。以下は、任天堂サポートページに掲載されているウルトラハンコ関係の修正予定の項目。

・ウルトラハンコが、相手のボムなどの爆風を防がない問題を修正しました。
・ウルトラハンコが、相手のチャージャーのフルチャージショットを防がない問題を修正しました。
・ウルトラハンコの連続スタンプ攻撃で、相手に直撃ダメージが与えられない瞬間がある問題を修正しました。
・ウルトラハンコの連続スタンプ攻撃で、地面が塗られないことがある問題を修正しました。
・ウルトラハンコの連続スタンプ攻撃で、薄いカベの向こうの物体にダメージを与えることがある問題を修正しました。
・ウルトラハンコの空中回転攻撃で、地上にいる相手にダメージが与えられないことがある問題を修正しました。
・ウルトラハンコの空中回転攻撃で、薄い地形の向こうにいる相手にダメージを与えることがある問題を修正しました。
・ウルトラハンコを投げつけた瞬間に地形にぶつかったとき、ぶつかった場所と異なる位置に爆発が発生することがある問題を修正しました。
・ウルトラハンコの投げつけ攻撃を、カナアミ上のプレイヤーなどに向けて行ったとき、裏側からぶつけているにもかかわらず、直撃ダメージを与えることがある問題を修正しました。

ほかのスペシャルの修正はほぼ入っていない中、ウルトラハンコのみ9項目の修正が入る。内容としては、主に、当たり判定の改善と塗り改善、そしてガード改善。修正内容のほとんどがウルトラハンコの性能を実質的に向上させるものである。

そもそもとして、ウルトラハンコは「正面からの弾をある程度防げる」というのが公式の謳い文句。ガード性能もあるというのが特徴だ。そのガードは本来より弱くなっていたようである。またハンコを投げた際に消える不具合や空中回転後の攻撃初段がおかしいなど、かなり多岐にわたる問題が報告されていた。一方で、こうした現象がバグか弱体化かどうか判断することも難しく、不遇のスペシャルと化していた。

しかし明日のアップデートでは、これらの問題が不具合として修正される。性能自体は調整されないにもかかわらず、強化を受け取るというわけだ。あまりの修正の多さには、SNSなどでもツッコミが入れられている。実際のところ、どの程度使い勝手が変わっているかは確かめてみなければわからないだろう。ボールドマーカーやスプラスピナー、ドライブワイパー使いにとっての福音になることを期待したい。

『スプラトゥーン3』はNintendo Switch向けに発売中だ。


※ The English version of this article is available here

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