『タクティクスオウガ リボーン』にて松野泰己氏が「ヒゲ坂口脊髄剣」を作成。発売前のチラ見せとして、『FF』シリーズの生みの親が剣と化す

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スクウェア・エニックスが11月11日(Steam版は11月12日)に発売するタクティカルRPG『タクティクスオウガ リボーン』では、同作ファンおなじみの魔法も変わらず実装されるようだ。クエスト時代にSFC版『タクティクスオウガ』のプロデューサーを務め、本作の開発にも関わっている松野泰己氏は本人のTwitterにて、「スナップドラゴン用に田中脊髄剣を作る」と投稿。その後、「ヒゲ坂口脊髄剣」なるキャラが映ったスクリーンショットを投稿し、『FF』シリーズ生みの親である坂口博信氏と交流を楽しんでいる。

「ヒゲ坂口脊髄剣」とはいったい何か。元ネタは藤本タツキ氏の漫画「チェンソーマン」第98話に登場した「田中脊髄剣」である。作中では戦争の悪魔と契約を果たした三鷹アサが、担任教師・田中の頭部を引っこ抜き、脊柱部分を剣とする「田中脊髄剣」を生成。脊柱を引き抜くときの「ボボボボボボ」という独特の効果音やスプラッタ映画のような生々しい描写から、集英社の漫画アプリおよびサイト「少年ジャンプ+」で公開された当初話題を呼んだシーンである。

『タクティクスオウガ』には「スナップドラゴン」という竜言語魔法が存在する。この魔法を使用した術者は身体が剣に変わり、装備品としてその場にドロップする。術者自身のステータスが高いほど高性能な武器になり、やりこみダンジョンである「死者の宮殿」で累計3つまでしか獲得できない強力な魔法だ。

物理的に脊柱を引っこ抜くか魔法で剣に姿を変えるかという違いこそあれ、「人間を剣の姿に変える」という点で「田中脊髄剣」と「スナップドラゴン」は共通している。自身も「チェンソーマン」ファンであるという松野氏はそこに目をつけ、『タクティクスオウガ リボーン』内で「田中脊髄剣」を再現しようとしたのだろう。しかし、ここで脊柱を引き抜かれたのはなぜか田中先生ではなく、『FF』シリーズの生みの親である坂口博信氏だった。脊柱を引き抜かれて剣にされた坂口氏はTwitterにて、笑い混じりの反応を返している。

松野氏と坂口氏はMMORPG『ファイナルファンタジーXIV』を一緒にプレイする仲で、Twitter上でも頻繁に交流をおこなっている。しかし、昨年末頃からは『タクティクスオウガ リボーン』の
最終調整/デバッグが進行していたことから松野氏が非常に忙しく、あまり遊ぶ機会がなかったようだ。松野氏が「ヒゲ坂口脊髄剣」を持たせたキャラクターの名前は「銀椀のジャラ」。ジャラジャラとしたシルバーアクセサリーを愛用する『FF14』プロデューサー兼ディレクター・吉田直樹氏をモデルとしたキャラクターなのだろう。一段落ついたタイミングでまた坂口氏と『FF14』を遊びたいという、松野氏なりのアプローチなのかもしれない。

松野氏のTwitterによると、本作ではPSP版リメイク『運命の輪』で廃止された「エレメント」要素も復活するという。ユニットの成長システムも変更されるなど、『運命の輪』をベースにしつつSFC版『タクティクスオウガ』に回帰するシステムもあるようだ。リメイク版をより洗練させ、遊びやすくも骨太なタクティカルRPGになることを期待したい。『タクティクスオウガ リボーン』はPS4/PS5/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに、11月11日(Steam版は11月12日)発売予定だ。

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