『ポケモン スカーレット&バイオレット』のオーリム博士とフトゥー博士が好き放題に考察される。「実は悪役」「伝説のポケモンの化身」など

 

ポケットモンスター スカーレット&バイオレット』のキャラクターが、早くもさまざまな憶測を呼んでいるようだ。株式会社ポケモンは6月1日、「『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』2nd Trailer」を公開した。そのなかでは、シリーズ初のオープンワールドで表現されたフィールドを駆けまわる光景や、伝説のポケモンを含む新たなポケモンがお目見え。11月18日という発売日も発表され、最新作への期待をあおる新情報が数多く公開された。 

こうした新情報のなかの一つとして紹介されたのが、博士だ。『ポケットモンスター』においては、主人公を導くポケモンの専門家として博士が登場するのが毎作品の通例。そして『ポケットモンスター スカーレット&バイオレット』では、初めてバージョンごとに異なる博士が登場することが明かされた。『ポケットモンスター スカーレット』ではオーリム、『ポケットモンスター バイオレット』ではフトゥーという博士と出会うことになる。どちらも冒険の舞台に伝わる、とある伝承について研究しているとされる。 
 

 
シリーズ初のバージョン違いで登場すること以外には、謎に包まれているオーリム博士とフトゥー博士。しかし一部のプレイヤーは、この二人に対して“伏線”を感じ取っているようだ。というのも、「オーリム博士/フトゥー博士は悪役なのではないか」という説が国内外でまことしやかに囁かれているのだ。いわれてみると、オーリム博士は大きく釣りあがった目が印象的な、辛口の美貌といった印象。一方のフトゥー博士は彫りの深い知的な顔立ちで、表情が読みづらい印象もある。それぞれ、たしかに悪役といわれればそう見えなくもないビジュアルではあるだろう。 

さらにこうした予測に拍車をかけるのが、博士がバージョンによって違うという仕様だ。この仕組みが、「選ばなかったバージョンの博士が悪役になるのではないか」との推測を呼んでいるようだ。似たような仕掛けは2002年の『ポケットモンスター ルビー・サファイア』にも登場。『ポケットモンスター ルビー』では悪の組織としてマグマ団と敵対する一方、アクア団とは協力関係に。一方、『ポケットモンスター サファイア』ではアクア団が敵対組織として登場し、マグマ団とは手を組むかたちになったのだ。バージョンごとに敵対する相手が異なるというギミックは過去作ですでに実績があり、同様の仕掛けがオーリム博士とフトゥー博士にも一部で期待されているわけだ。 
 

 

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オーリム博士とフトゥー博士には、別の“仮説”も存在する。実は、それぞれ伝説のポケモンが人間に変身した化身なのではないかというのだ。『ポケットモンスター スカーレット』に登場する伝説のポケモンはコライドン、『ポケットモンスター バイオレット』に登場する伝説のポケモンはミライドン。まだ詳細は明かされていないものの、コライドンは名前に「古来」、ミライドンは名前に「未来」と含まれていることから、それぞれ過去と未来をモチーフとしていると思われる。 
 

 
ここで二人の博士のデザインを見てみると、オーリム博士は毛皮や動物の牙をあしらったような、プリミティブな服装。フトゥー博士はSFチックなボディスーツをまとっているように見える。ここでも過去と未来が対比されているわけだ。さらに、二人の名前にも注目。オーリム博士はラテン語で「olim(昔)」、フトゥー博士はラテン語で「futurum(未来)」との単語から命名されているのではないかと推測されている。ちなみに英語版での両者の名前はオーリム博士が「Sada」、フトゥー博士が「Turo」となっている。こちらはスペイン語における「Pasado(過去)」「Futuro(未来)」から採られているのではないかとされている。 
 

 
さまざまな推測が語られているものの、今のところオーリム博士とフトゥー博士について分かっていることは少ない。本編でどのような立ち回りを見せてくれるのか、今から楽しみに待っておくこととしよう。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は11月18日、Nintendo Switch向けに発売予定だ。