新作ホラーゲーム『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』には、なんと186種類ものエンディングが存在する。プレイヤーの選択で物語が分岐

 

『Until Dawn -惨劇の山荘-』などで知られるSupermassive Gamesが開発中のティーンホラーゲーム『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』。本作については、プレイヤーのあらゆる選択がストーリーに影響を与えるとアピールされているが、その選択によって物語が分岐した先には、186種類ものエンディングが用意されているという。海外メディアIGNが報じている。


『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』は、とあるサマーキャンプの最後の夜に起こった惨劇を描くティーンホラーゲームだ。プレイヤーは9人いるキャンプカウンセラーの1人となり、血生臭いハンターたちや、それ以上に恐ろしい「何か」に追われることになるという。大小さまざまな選択が突きつけられ、誰が最後まで生き延びるのかはプレイヤー次第となる。本作には、最大7人のフレンドと一緒にプレイできるオンラインモードや、映画のように鑑賞して楽しめるムービーモードも用意される。

開発元Supermassive GamesのディレクターWill Byles氏は、本作の脚本は1000ページにも及ぶとし、100ページほどで制作される短編映画と比較してそのボリュームの大きさを強調。1日50ページずつこなしながら、膨大な量のシーンを収録することになったそうだ。その多くでは同じシーンを繰り返しながら、一部だけ異なる内容を収録。物語が分岐し、少し異なる結末を迎えた各シーンを、ひとつひとつ収録していったわけだ。

物語の分岐要素についてByles氏は、指数関数的に増加していく数学的悪夢だと述べる。分岐した先それぞれで、さらに分岐することを繰り返すためだ。そこで本作では、制作が困難になるほど無駄に膨れ上がらないように、登場キャラクターごとに物語を分類して分岐を整理していったとのこと。


プレイヤーがおこなう選択は、大きなものでは人の生死に関わり、小さなものでは人間関係に影響を与えることとなるそうだ。同じシーンであっても、それまでの選択によってプレイヤーが得ている情報が異なる場合があり、それによってプレイヤーの判断が変わる可能性もあるだろう。ちなみに本作をクリアすると、Death Rewindと呼ばれる巻き戻し機能がアンロックされる。誰かが死ぬ判断をした際に、最大3回まで選択をやり直せる機能である。

Byles氏によると、必ずしも物語の結末に変化をもたらす選択ばかりが登場するわけではないが、そうした分岐を経て、186種類の異なるエンディングにたどり着くことになるという。ゲーム作品としては、あまり見ない膨大さである。どのキャラクターが生き残るか死ぬかといった違いだけでない、非常にバリエーション豊かな結末が用意されているとのこと。多様な分岐とエンディングをもつ本作は、リプレイ性の面でも注目されることになりそうだ。

『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに6月10日発売予定。PS4/PS5向けにはパッケージ版も発売される。