冷戦南極アドベンチャー『South of the Circle』、11 bit StudiosよりPCなど向けにリリースへ。人生の選択の重みを描く物語

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パブリッシャーの11 bit Studiosは4月15日、冷戦時代の南極を舞台とするアドベンチャーゲーム『South of the Circle』について、PC/コンソール版を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com)で、日本語に対応する。リリース時期は未定だ。また、詳細は不明だが、海外向けにはNintendo Switch/PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/Xbox Oneでのリリースも発表されている。

本作は、2020年にApple Arcade向けにリリースされたタイトルだ。2021年のApple Design Award「喜びと楽しさ」部門や、The 24th D.I.C.E. Awardsの「Mobile Game of the Year」部門へノミネートされるなど、モバイル向けゲームとして注目を集めた。定額ゲームサービスであるApple Arcadeのみでリリースされていたが、PCなど向けへの移植によって、買い切りでゲームを所有できるようになる。


『South of the Circle』は、ストーリー重視のアドベンチャーゲームだ。ストーリーに沿ってマップを探索したり、会話の選択肢を選んだりして、ゲームを進めていく。なお、本作は、「人生の選択の重み」をテーマとしている。キャリアを築くこと、大切な人への愛情、過去の約束を果たしたいという願いなど、さまざまな感情の間で揺れ動く物語が描かれるという。


物語の舞台は、1960年代の南極。ケンブリッジ大学で教鞭をとるピーターは、調査のために南極を訪れるが、乗っていた飛行機が墜落してしまう。遭難し、助けを求めてさまよううちに、過去の記憶が呼び起こされる。大学の同僚クララとの恋愛を思い返しながら、人生で重ねてきた約束の重みに気づく。危機的状況を招いた原因が、自身にもあったことにも気づくのだ。


本作の開発を手がけるのは、デベロッパーのState of Play。2008年に設立されたスタジオだ。2015年には、手作りミニチュアの世界を冒険するパズルアドベンチャーゲーム『Lumino City』が、英国アカデミー賞ゲーム部門での美術賞の受賞を始め、さまざまなアワードにて受賞/ノミネートを果たした。手作りにこだわった制作過程は、iOSアプリ「The Making of Lumino City」でも公開されており、制作初期から段階を追って完成に近づいていく様子が丁寧に紹介されている。

『South of the Circle』では、シンプルで美しいグラフィックと、モーションセンサーを駆使した繊細でリアルな動きを組み合わせることにより、個性的なアートスタイルを確立。また、登場人物を演じるキャストとして、映画「ボヘミアン・ラプソディ」のグウィリム・リー氏や、Olivia Vinall氏、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のアントン・レッサー氏など、物語やキャラクターに深みを増す俳優陣を起用している。


『South of the Circle』は、PC(Steam/GOG.com)など向けに、日本語に対応して発売予定だ。

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