ゾンビ入所審査ゲーム『フー・イズ・ゾンビ』PC/Nintendo Switch向けに2月配信決定。制限時間内に感染者を見極める避難所監査官の仕事を体験


ゲームパブリッシャーCFKは1月21日、韓国のゲーム開発会社CINDYZ STUDIOが手がける審査アドベンチャーゲーム『フー・イズ・ゾンビ (Who Is Zombie)』を、2月中に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/ Nintendo Switch。モバイル版(iOS / Android)では既に配信中だ。価格は執筆現在のところ未定。なお本作は日本語表示に対応する。
 

 
『フー・イズ・ゾンビ』はゾンビアポカリプスを題材にしたアドベンチャーゲームだ。舞台は2033年のとある世界。何らかの影響でゾンビウイルスが世界に蔓延し、人々は混乱に包まれていた。政府はその管理下で運営する避難所を設置するも、収容人数は限界値を突破。各地域に設置された避難所へ避難民を誘導する方針を発表した。そんな状況の中、プレイヤーはとある地域の避難所に配属された審査官「エイデン」として、政府から与えられた労働に励むことになる。合計30日の間にさまざまなイベントが発生し、プレイヤーの選択により物語が変化していくという。

プレイヤーが担う仕事は、ゾンビが市民に紛れ避難所に入り込むことを阻止すること。政府から提供された感染者の特徴を参考に、制限時間内に市民の入所の可否を決めていく。入所の可否と聞くと少々難しそうだが、仕分け作業自体はシンプルだ。感染者であれば赤のボタン、非感染者であれば緑のボタンのどちらかを押すだけ。なお感染者を見分ける判断基準は多岐に渡る。たとえば感染者の外見的な特徴としては、皮膚に緑色が付着している、腕に外傷がある、などがある。また証明写真と外見が一致しない、首に赤い帯を巻いている(脱走者の特徴)といったように、それだけでは判断に困る場合は尋問モードに突入できる。不審な点を市民に直接質問するかたちで、入所の可否を決める情報を得ることが可能だ。
 

 
序盤は単純な仕分け作業であっても、物語が進むとその複雑さが増していく。たとえば「誰かが川にゾンビの死体を大量に遺棄した」ことが報道されれば、川を渡ったおよび川を渡ったと思われる市民に注意を向ける必要がある。また特定の地域で男性のみに感染する変種ウイルスの蔓延が報道された際には、今度はその特定の地域の男性にも注意を向けなければならない。このように、感染者の判断材料はゲームが進む度に積み重なっていき、かつ制限時間の関係で難易度も上昇するので、手に汗握る緊張感を味わえるゲームプレイとなりそうだ。

本作を開発したCINDYZ STUDIOは、韓国に拠点を置いたアプリ開発会社。これまで開発したゲーム作品は、ピクセルローグRPG『Mine Hunter』や、パズルゲーム『Block Puzzle : Bit』などがある。また同社はカメラ&動画アプリなども制作しており、モバイルをベースとした多様なコンテンツを生み出し続けているようだ。今回発表された『フー・イズ・ゾンビ』においては、入国審査ゲーム『Papers, Please』の要素を取り入れながら、よりコミカルなグラフィックに落とし込まれ、親しみをもてる作風に仕上がっている印象だ。

『フー・イズ・ゾンビ 』はPC(Steam)/ Nintendo Switch向けに、2月中の配信を予定。価格は執筆現在のところ未定だ。なお本作は日本語表示に対応する。