プラチナゲームズの社長に、稲葉敦志氏が就任。同スタジオの顔のひとりがついにトップへ

 

プラチナゲームズは1月13日、代表取締役社長に稲葉敦志氏が就任したと発表した。これまで同職に就いていた佐藤賢一氏は顧問になるといい、側面から同社を支えるという。


プラチナゲームズの初代社長は、元カプコンの三並達也氏であった。2016年に、当時取締役であった元セガ/キャビアの佐藤賢一氏が社長に就任。経営を牽引してきた。一方で稲葉敦志氏はプラチナゲームズの顔のひとり。もともとはプログラマーとしてキャリアをスタートさせ、カプコンでは『逆転裁判』『鉄騎』『ビューティフルジョー』などをプロデュース。ディレクターである神谷英樹氏と、プロデューサーである稲葉敦志氏は、名コンビとしてメディアに露出することも多かった。プラチナゲームズでも、スタジオヘッドとしてさまざまな開発を統括。2021年から代表取締役副社長の座に就いていたが、このたび同社の社長になるようだ。

プラチナゲームズは2020年テンセントからの資本提携を受けつつ、自社パブリッシングに挑戦すると宣言。東京に新たな拠点を構え、自社IP創出に力を入れている。佐藤氏は今回の社長交代についてコメント。「これから先は、プラチナゲームズにしかできない新しい遊びの創造に向けて、加速して進んでいく必要があり、そのためには、このタイミングで、プラチナゲームズのスタジオヘッドとして長年ゲームクリエイティブの面で手腕を発揮してくれていた、稲葉に社長の座をバトンタッチすることが、最善の策であるという判断をした」と語っている。

受託の仕事だけでなく、自社パブリッシングへと挑戦するなど、新たな挑戦をスタートさせているプラチナゲームズ。社長交代によって同社も新たな時代へと突入することだろう。現場を知るベテランプロデューサー稲葉氏が、会社をどのように統括していくか、今後さらに注目が集まりそうだ。




※ The English version of this article is available here


国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)