大好評ゾンビサバイバル『Project Zomboid』次期アプデにて待望のNPC追加へ。開発者が言及


デベロッパーのThe Indie Stoneは、ゾンビサバイバルゲーム『Project Zomboid』において、今後のアップデートで生存者NPCを追加する可能性を明かした。海外メディアNMEの取材に答えている。
 

 
『Project Zomboid』は、ゾンビが跋扈する世界で生存を目指す、見下ろし視点のサバイバルサンドボックスゲームだ。プレイヤーは家々を漁り、サバイバルに必要な物資を獲得。防衛拠点を建て、ときに数百人もの規模で押し寄せるゾンビから身を守る。過酷な末法の世でできる限り長く生き残ることを目指す高難度ゲームだ。

本作は昨年12月、大型アップデートBuild 41を配信。「アップデートパッチというより続編に近い」と謳われるほど多くの改善やコンテンツ追加がおこなわれた。マルチプレイヤーモード刷新などが実施され、大きな注目を集めた。結果、プレイヤー数が急増。ピーク時同時接続数6万5505人に到達するほどの反響を得た(SteamDB)。

現在も3万~6万人程度のユーザーベースを維持するなか、『Project Zomboid』については早くも今後の展望が明かされているようだ。NMEの取材に対し、開発元でコーダー・マネージングディレクターを務めるChris Simpson氏が語っている。プロジェクトの今後について尋ねられたSimpson氏は少し考えたのち、「次はNPCをやろうと計画しています」と回答。今後いくつか小規模なビルドをリリースする可能性はあるものの、次の大型アップデートに向けて取り組んでいることとしては、NPCになるだろうとしている。Simpson氏いわくNPC要素は、人々にもっとも望まれている要素でもあり、同時に『Project Zomboid』に欠けているものとして批判されている要素でもあるそうだ。
 

 
Simpson氏によれば、チームはまず動物NPCから着手し、狩猟や畜産、そしてペットなどの要素を導入しようとしていたという。しかしチームはまもなく、そのアップデートによりもっと広範なNPCのふるまいについてのアップデートを実装できると気づいたそうだ。そこで、チームは次の計画としてNPCに着手することを決定。NPCはいくつかのビルドに分けて実装予定であるため、全体像としてどのようなかたちになるかはまだ定かではないとのこと。現在は、どのように構築するかを模索しているところだそうだ。最初のリリースは、ユーザーをがっかりさせないような特別なものであるべきだというSimpson氏。満足してもらえるような出来栄えにはするものの、分割してアップデートすると強調している。

『Project Zomboid』におけるNPCについては、以前から待望されていた要素の一つだ。開発元The Indie Stoneは、2014年のブログにて、すでにNPC実装に向けて動いていることに言及。しかし2015年のブログではすでに、同年中の実装が難しいと伝えている。Steamのコミュニティでは、こうした実装の遅れに不満を唱える声も存在していた。その後、ユーザーの手でNPCを実装するModなども作られてきたが、このたび改めて公式にNPCへの取り組みが進められることが告知されたわけだ。

NPCがどのような機能をするか現時点では不透明。友好的ならばともかく、敵対するNPCが登場すればさらなる脅威になる可能性もある。そうした点も含めて、実装に期待がかかるところだろう。Simpson氏いわく、今後は建築やクラフト要素も拡充予定。あくまでゾンビアポカリプスとしての過酷な世界観は維持しつつ、エンドゲーム要素は充実させていきたいとの考えを示している。
 

 
『Project Zomboid』は現在、Steamにて早期アクセス配信中。ゲーム内は日本語表示に対応している。