Steam版『カプコンアーケードスタジアム』の同時接続プレイヤー数が突如爆増の怪。一時48万人突破の大騒ぎ

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カプコンの『カプコンアーケードスタジアム(Capcom Arcade Stadium)』のSteam版にて、11月30日になって突然プレイヤー数が急増しているようだ。本稿執筆時点での同時接続プレイヤー数は約48万8000人にのぼり、これはSteam全体でも3位に位置する。ただ、本当に“プレイヤー”が殺到しているのかというと、どうも疑わしい状況である。


『カプコンアーケードスタジアム』は、カプコンの名作の数々を、巻き戻し機能やどこでもセーブなどの新要素とともに楽しめる作品だ。本体は無料で配信されており、『1943 – ミッドウェイ海戦 -』を同梱。そして、DLC購入しタイトルを追加していく形式となっている。DLCには、『魔界村』や『天地を喰らう』『ストリートファイターII』『プロギアの嵐』など計32タイトルを用意。テーマ毎に分けたバンドルセットも販売されている。

本作は今年2月にNintendo Switch版が先行して配信され、その後5月にPC(Steam)およびPS4/Xbox One版もリリースされた。ローチ以降のSteam版の同時接続プレイヤー数を見てみると、配信日には600人を超えたが、その後じわじわと減少し、この5か月ほどは二桁で推移していた。率直に言って、あまりプレイされていない状況である。しかし、11月30日になって突然プレイヤー数が上昇し始める。

Image Credit: SteamDB


Steam版の同時接続プレイヤー数は、瞬く間に1万人を超え、日本時間の11月30日午後4時には10万人を突破。それ以降もプレイヤー数上昇の勢いは止まらず、午後11時過ぎ時には50万人弱に至った。先述したようにSteamの全タイトル中3位に位置する数字であり、『Apex Legends』や『PUBG』をも上回る。ただ、なぜ突然これほどまでにプレイヤー数が増加しているのか、理由がはっきりしない。

本作は無料で『1943』をプレイできるというのは魅力であるが、これはローンチ時から変わらない。また、ちょうどブラックフライデーセールとしてDLCバンドルが割安になっているが、セール開始は11月25日でありややギャップがある。SNS上では、こうした本作のトピックについて特に盛り上がっている様子はなく、またTwitchでの本作の視聴者数も特に増えておらず、ゲーマーが一挙に殺到する理由は見当たらない。


有力な可能性としては、Botの存在が挙げられそうだ。Steam向けゲームの非公式データベースSteamDBの管理者であるPavel Djundik氏は、Steamのトレーディングカードを入手するためのBotの活動により、『カプコンアーケードスタジアム』の同時接続プレイヤー数が急増していると指摘している。

トレーディングカードとはSteamのシステム側に用意された機能で、対応ゲームをプレイしたり、コミュニティ内でトレードしたりして入手できる。こうしたトレーディングカードを手軽に収集するために、実際にはゲームをプレイしていないにもかかわらず、プレイ中であるかのように装うBotが作成・配布されているのだ。

なぜトレーディングカードを集めるのかというと、もちろんコレクション目的の人もいるだろうが、コミュニティマーケットにて売買できるという理由もある。本作の場合、トレーディングカード1点あたり数円から10円程度で取引されており、本体は無料でダウンロードできるため売り上げはそのまま利益となる。Bot使用者が複数アカウントでトレーディングカードをかき集め、売却できればそれなりの金額になるだろう。

ローンチから6か月経ったいま、なぜ突然本作がトレーディングカード収集のターゲットになったのかは不明。Botの使用を裏付ける情報も、今のところこれといってない。しいていうならば、何かのきっかけでBot使用者の目に留まり、そのアクセスによって同時接続プレイヤー数が上昇していると考えるのが“それらしく”はある。Steamコミュニティのユーザーもこの同時接続プレイヤー数の爆増には首を傾げており、謎が謎を呼んでいる。

『カプコンアーケードスタジアム』は、PC(Steam)およびNintendo Switch/PS4/Xbox One向けに配信中だ。




※ The English version of this article is available here

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