Amazonが手がけるMMORPG『New World』四度目の延期。大盛況のCBTのフィードバックを受け、ブラッシュアップを図り9月28日発売へ


Amazonのゲーム開発・販売部門Amazon Gamesは8月5日、MMORPG『New World』のリリースを現地時間で9月28日に延期すると発表した。本作は現地時間8月31日のリリースを予定していたが、約1か月延期されるかたちとなる。 
 

 
『New World』は『サイレントヒル ホームカミング』などを手がけたDouble Helix Gamesを前身とする、Amazon Games Orange Countyが開発するMMO RPGだ。プレイヤーは、17世紀に存在する架空の島Aeternumへ降り立つこととなる。そこでは3つの派閥が存在し、プレイヤーはどのグループに所属するかを選択。各派閥の領土で砦を築き、さまざまに用意された役割をこなすことで派閥の繁栄を目指していく。また、ときにはPvPやPvEなどに参加し、自陣の勝利を目指すことともなる。 

発表のなかでAmazon Gamesは、8月3日まで実施されていたクローズドベータテストの成果に言及。初日の同時接続数が19万人でピークを迎えるなど注目度の高かった本作だが、最終的には100万人以上のプレイヤーを集め、累計1600万時間以上遊ばれたという。プレイヤーからは大量のフィードバックが寄せられたため、『New World』をより良いものとするために参考にしていきたいと意向を示した。『New World』のローンチをすべてのプレイヤーにとってスムーズで楽しい経験にするためにも、クローズドベータテストでプレイヤーが直面した体験にもとづいた改善を続けるとのこと。そのため、バグ取りや安定性向上、ゲームの洗練などに向け、数週間ほどの猶予を設けることを決断したという。 
 

https://twitter.com/playnewworld/status/1422969580394319877?s=20

 
『New World』はこれまで、何度も延期を重ねてきた経緯がある。もともと2020年5月のリリースが予定されていた本作だが、新型コロナウイルスの影響を受けたとして2020年8月に延期。その後、さらなる延期が発表され2021年春リリースへ、そして2021年8月リリースへと変更された。今回の延期は比較的小規模ながら、実に四度目の延期発表となった。 

プレイヤー数などを見る限り、すでに盛況をきわめる『New World』。ただし、クローズドベータテストは順風満帆というわけではなかったようだ。たとえば「『New World』をプレイ中に一部のGPU(グラフィックボード)が機能しなくなった」との報告が多数寄せられた(関連記事)。ただしこちらについてはAmazon Gamesがゲーム側の問題を否定しており、今回の延期に影響を及ぼしたかは定かでない。いずれにしても、クローズドベータテストの結果を受けてAmazon Gamesがどこまで本作をブラッシュアップしていけるか、注目したいところだ。 
 

 
『New World』はPC(Steam)向けに9月28日発売予定。現在事前購入を受け付けており、4200円で入手が可能となっている。