『マインクラフト』最新スナップショットで平地に街を建てやすく。各バイオームの規模が広がり、ダイナミックな環境生成に


Mojangは7月21日、『マインクラフト』Java版に向けて最新スナップショット「experimental snapshot #2」を配信した。「experimental(実験的)」と銘打たれていることから、今後変更・削除される可能性もある挑戦的な変更が多く含まれているようだ。 

大きな変更点としては、バイオームの配置がより整理されたことが挙げられる。小さなバイオームが点在することが少なくなり、一つ一つのバイオームが大きく配置されるようになった。とくに、海岸バイオームは基本的に従来より広くなっているという(ただし地形によってはビーチが見られないこともある)。 

またバイオームごとの変更もいくつか加えられている。まず草原について、羊が草原にスポーンするようになった。さらに、ウサギがより多く、ロバがより少なく出現するようになっている。また、ときどき木が単体で生えるようになり、多くの場合ハチの巣を伴っているとのこと。一方、青い蘭が草原には生えてこなくなり、沼地固有の植生となった。沼地が不自然な位置に生成されることがあった点も改善されている。なお、平らな地形において、広い土地を見つけられる可能性がわずかに引き上げられているとのこと。大きな街などを建設しやすくするための配慮だそうだ。 
 

 
平地だけでなく、高地にも変更が加えられている。一部の山頂の高さが引き上げられ、ごくまれに高度220~260まで到達するようになった。雲が存在する高度も128から192に引き上げられているため、高所からの見晴らしも違ったものになっているようだ。一方、一部のバイオームが改名。具体的には旧バージョンの「山岳」が「extreme hills(極端な丘)」に、「砂利の山」が「gravelly hills(砂利の丘)」に名前を改めている。これはユーザーが/locatebiomeコマンドを使用した際、新バージョンの山を見つけられず混乱することを防ぐためであるという。ほかモンスターが新バージョンの山岳バイオームに出現するようになり、エメラルドと虫食い石が新しい山岳バイオームで生成されるようになった。 
 

 
地下空間や洞窟などにも変更が加えられている。まず、以前より地下のバイオームが地上のバイオームに干渉しなくなった。さらに巨大な洞窟の入口のサイズをやや抑え、深層岩まで到達する可能性が低くなっている。従来の仕様では、ダイヤモンドがある領域までたどり着きやすすぎたとのことだ。また、チーズ洞窟(さまざまな大きさの地下の小さな空間)の平均サイズが少し小さくなり、地表に影響を及ぼすことが少なくなった。鉱脈については、サバイバルモードで見つけられた人がほとんどいなかったため、わずかに大きくし、多く鉱脈が出現するようになっているという。 

このほかバイオーム関連については、「樹氷」と「侵食された荒野」の両バイオームが出現していなかったが、復活。緑豊かな洞窟についてはサイズが小さくなり、出現率が低下したようだ。またワールド生成時の変更点として、砂や砂利が空中に生成され、直後に落下してしまう確率が減少した。こうした生成が起きる場合には、砂・砂利ブロックの代わりに砂岩・石ブロックなどに置換されるという。同変更により、地形が乱れることやパフォーマンスが落ちることを防ぐことができるそうだ。 

このほかの注目ポイントとして、ゾンビ・スケルトン・クモ・洞窟グモのスポナーが、明るさレベル11まで敵をスポーンし続けるようになった(従来は8まで)。完全な暗闇にのみ出現するMobはバニラのスポナーに影響を及ぼさないものの、従来よりスポナーを制圧することが難しくなったはずだという。またスポナーに新しく「CustomSpawnRules」タグが付与されており、出現させられるMobの出現ルールを書き換えることが可能。タグによって「BlockLightLimit(Mobをスポーンさせることができる最大の明るさ)」を変更することができる。この変更により、マップ制作などに打ち込むユーザーはより柔軟にスポナーを利用可能だとしている。 
 

 
なおスナップショットは通例1週間ごとにリリースされてきたが、向こう数週間は開発チームが休暇に入るため新規スナップショットは公開されないという。今のうちに、実験的な試みが盛りだくさんのスナップショットを楽しんでおくといいだろう。スナップショットの導入方法については過去記事を参照し、『マインクラフト』公式ページからデータをダウンロードしてほしい。なお冒頭に述べたように、今回のビルドは「experimental(実験的)」と銘打たれていることから、今後変更・削除される可能性もあるので注意。