『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』9月24日発売へ。謎を孕む新ストーリーやレースモード追加、サムの強烈ドロップキックも

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Kojima ProductionsおよびSIEは7月9日、State of Playにて、『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』を9月24日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPlayStation 5で、現在予約受付中だ。 発売日発表トレイラーでは、本作の追加要素が数多く紹介された。新ストーリーミッションや戦闘要素、レースモードの追加に至るまで幅広いコンテンツが盛り込まれている。
 

 
『デス・ストランディング』は、Kojima Productionsが手掛けたアドベンチャーゲームだ。ジャンルとして“ストランド・ゲーム”と銘打たれた本作は、ストランド(つながり)を物語、およびゲームデザインのテーマとしている。プレイヤーは主人公サム・ポーター・ブリッジズとなり、異常現象「デス・ストランディング」により人類が分断された世界を繋ぎなおす使命と荷物を背負い、米国大陸を東から西へと奔走することになる。

「ゲームプレイの軸は荷物の搬送」、「敵を殺害すると、結果的に周囲一帯がクレーターになってしまう」などの独創的なシステムや、他プレイヤーとの建造物の共有などを盛り込んだ非同期マルチプレイシステムを盛り込んだ同作は多くの反響を呼んだ。『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』は、そうした同作をPS5向けにリマスター、多くの要素を追加した作品となる。

トレイラーでは数々の追加要素が紹介されている。まずは進化した戦闘メカニクスだ。原作での近接格闘は基本的なパンチや荷物での殴りなど限定的だったものの、ディレクターズカット版では近接戦闘のアップグレード要素が追加される。映像ではジャンプしてのドロップキックなど、ダイナミックな技を披露するサムの姿が確認できる。また、新銃器としてメーザーガンが追加されている。こちらは電撃のようなビームを敵に照射する武器で、人間に対して効果がありそうだ。シールド付き銃座も紹介されており、こちらは敵も利用してくるようだ。前述の通り敵の殺害がペナルティに繋がる世界で、こうした武器をどう運用していくのかは興味深い。
 

 
ほかにも武器関連としては、ファイヤリングレンジ(訓練場)が追加されている。ガッツポーズを取っているサムを見るに、スコアアタックなどの要素もあるのかもしれない。運搬関連の追加要素も豊富だ。何よりも原作ファンの度肝を抜くのはカーゴカタパルトだろう。これは荷物を砲弾のように打ち出すもので、積荷が傷まないか少々心配になる。ほかにも、新型サポートスケルトンや、オリジナル版にも登場した自動運搬ロボに「サムに追従してくれる」タイプのバリエーションが登場する。こちらは上に乗って、サムの“足代わり”に使えるようだ。
 

 
また、交通関連にも追加要素がある。新しい建造物であるジャンプ台を利用すれば、アクション映画さながらの大ジャンプが可能。「ここの谷をちょっと飛び越えたい」というスポットに新しい解決策を提供してる。さらには、「FRAGILE CIRCUIT」なるレースモードも追加されるようだ。トレイラーではゴーストらしき競争相手と、オリジナル版では見ないレトロフューチャーな車両で競争する様子が見られる。こちらはオリジナル版にはなかった新しい楽しみ方ができそうだ。
 

 
以上に紹介した要素にも増して興味深いのが、新ストーリーミッションの追加だ。トレイラーでは、新ロケーションと見られる草むした廃墟や、遺棄されたBBのプロトタイプ、青い花の咲き誇る墓場、そしてクローズアップされる写真など、意味深なカットが盛り込まれている。写真の女性が「FRAGILE」のプリントがされた服を着た男性と親しげにしている様子なのも、ファンにとっては想像をそそる点だろう。

今回の映像に先立ち公開された発表トレイラーでは、独特の戦闘服に身を包んだ敵兵士の姿が見られた(関連記事)。今回のトレイラーと合わせて考えると、新ストーリーミッションではそうした敵勢力の拠点に侵入するシチュエーションも展開されそうだ。
 

 
ディレクターズカット版には追加コンテンツとして、オリジナルPC版にて展開された『Half-Life』および『Cyberpunk 2077』とのコラボアイテムが含まれる。また、PS5版ならではのリマスター要素として、DualSenseコントローラーのハプティックフィードバックやアダプティブトリガー機能へ対応。高速SSDによりローディング時間はほぼ瞬時となっている。オーディオ、およびビジュアル面でも、互換性ヘッドフォンでは3Dサウンドが楽しめるほか、アップスケールされた4K解像度による60FPSのパフォーマンスモードと、ネイティヴ4Kによる忠実な描画を実現するフィデリティモードなどが盛り込まれている。描画モードはいずれもウルトラワイド表示やHDRをサポートしているとのこと。

なお、本作を手掛ける小島秀夫監督は昨今、映像編集用の機材に触れていることをTwitterにて報告、なんらかの映像制作の可能性を示唆していた。しかし、今回のトレイラーについてはSIEによる制作のようだ。一部ファンにとっては残念な反面、今後なんらかの発表に期待してしまいそうだ。
 

 
DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』はPlayStation 5向けに、9月24日発売予定。本作は現在予約受付中で、価格はスタンダードエディションが6490円(税込)、デジタルデラックスエディションは7590円(税込)となっている。デジタルデラックスエディションには、オリジナル版『デス・ストランディング』のデジタルデラックスエディションのコンテンツ、およびスーツなど装備の新色や、デジタルミニアートブック、OSTアプリなどが付属するとのことだ。なおPS4のオリジナル版『デス・ストランディング』所有者は、PS5『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』にアップグレードする権利を1100円(税込) で購入することができる。

【UPDATE 2021/07/09 8:57】
PlayStation 5向けリマスター要素などについて追記。

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