『あつまれ どうぶつの森』で改造アイテム「パニー宅の柵」削除。暗黒市場の不正フェンス売人に制裁下る

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『あつまれ どうぶつの森』(以下、あつ森)における秋アップデートで、ある「不正アイテム」が削除されたようだ。先月30日、待望の大型アップデートが配信された本作。畑で育てて農業気分を味わえるカボチャや、ハロウィンらしいホラー&キュートな家具のDIYレシピが追加された。仮装用にカスタマイズ性が増したキャラクリエイトでバッチリコーデを決め、10月31日のハロウィンイベント当日を待ち望んでいる島民も多いことだろう。

追加要素てんこ盛りのアップデートだが、増えたものもあれば消えていったものもある。それは、一部のユーザーがゲームを改造することで不当に入手していた「本来存在しないアイテム」だ。過去にも「星の木」削除措置が大きな騒動となったが(関連記事)、今回もハッキング経由で流通していたアイテムに制裁が下された。そのアイテムとはずばり「パニー宅の柵」である。

パニーの島といえば、好きなインテリアコーデや住民をセットして写真撮影を楽しめる特殊なロケーション。もっぱらプレイヤーに用があるのはスタジオ内だが、実は屋外の趣も味わい深い。自然主義者のパニーらしく、木々や野の雑草はほぼ手付かず。秋めく優しい色合いの中では、カントリーな雰囲気がいっそう引き立つようになった。

一見放ったらかされているだけに見えるが、実は島の景観はパニーの手で注意深く管理されていることにお気づきだろうか。そう、柵である。パニーの島の大部分は柵で区切られており、保護区にはやすやすと部外者が立ち入れないようになっているのだ。木々を伐採したりゴミを捨てたりするような非常識者が来ても、美しい自然を守ろうとする彼の細やかな配慮が見える一面だ。そして景観保護に一役買っているこのフェンスは主張せず、オーガニックで、スマートなデザインだ。優れた機能美をもつパニー作(推測)の柵だが、残念なことにプレイヤーが入手するすべはない。


本来は獲得できないものの、ゲーム中にはオブジェクトとして存在する。ここに目をつけたのが規約違反のハッカー集団だ。一部の改造者はコードを書き換えることでパニーの島のフェンス、「コミューン島専用柵」をアイテムとして呼び出すことに成功。大量に複製した上でネット上のブラックマーケットに流し、ベルやマイルりょこうけんの裏取引に用いていたのだ。もちろんゲームの改造はNintendo Switchの利用規約に違反。しかもゲームのプログラムを歪ませて呼び出したアイテムを譲渡することは、他人のセーブデータを破壊しかねないきわめて危険な行為だ。一連の状況を鑑みて任天堂はパニーの島の柵を入手できないようにする修正に踏み切ったと見られる。

Twitterではパニーの島の柵愛用者から嘆きの声が相次いでいる。未練がましく不満を述べる改造者ツイートが慎ましい柵の写真とともに上がっているのは、なんともシュールで神妙な気持ちになる光景だ。「うちのフェンスが一夜にして全部盗まれた」とのたまうユーザーもいるが、そもそもその柵がデータの奥底から盗んできたものであることを忘れてはならない。

*もちろん改造アイテムの危険性を認識し、対応に理解を示すユーザーもいる。

確かに彼の柵はいかにも秋らしい島コーデにぴったりのアイテムだが、ゲームのルールを壊すことで無理やり手に入れていることに変わりはない。「ゆめみ」などの機能を通じてほかのプレイヤーのに影響を及ぼしかねないならなおさら糾弾されてしかるべきだろう。いまいちど、パニー同様の自然思想に立ち返ってゲームを楽しみたいところだ。

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