『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』Steam版、「発売30分」で売上トップに躍り出るなど売れまくる

 

セガおよびアトラスは6月14日、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』Steam版を電撃発表&発売した。『ペルソナ』シリーズ初のSteam版ということで注目を集めており、その人気は売上をもってして証明されているようだ。

『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』は、PS2向けに発売された『ペルソナ4』をベースに、追加要素を加えてPS Vita向けに移植された完全版。主人公は両親の仕事の都合にて、都会から郊外の稲羽市に越してきた男子高校生。平穏な田舎で繰り広げられる怪死事件やマヨナカテレビと呼ばれる噂など奇妙な事件に巻き込まれながら、真実を見つけるべく奮闘することになる。

『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』では、追加要素として謎めく少女マリーが登場。近隣の沖奈市へ遊びに行けるなど新たなイベントや新規アニメーションが追加され、バランス調整もおこなわれている。Steam版においては、可変フレームレートやフルHD表示に対応。アンチエイリアスや影表現、レンダリングスケールのカスタムが可能。日本語・英語音声に対応しており、1980円という価格で販売されている。『ペルソナ4 ザ・ゴールデン PlayStation®Vita the Best』がPS Storeにて4054円で売られていることを考えると、かなりお安い価格設定だろう。


『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』Steam版の情報は、事前にいろいろと漏れていた。本作がアナウンスされた「PC Gaming Show」でも本発表前にSteamストアページがオープンされ、同番組のコメント欄は「ペルソナ4」コールで埋め尽くされるという混沌としたお披露目となっていた。そうした熱はそのままに、日本時間6月14日3時30分時点(配信から30分後)で全世界売上トップに躍り出たことがResetEraなどで報告されている。ここしばらくの全世界売上ランキングは『Sea of Thieves』がトップを走っていたが、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』は配信後すぐに首位に座り、同じく配信されたばかりの『Torchlight III』をも上回っている。SteamDB によると6月14日9時時点での、同時接続数は2万1701ユーザー。本日は日曜日ということで、この数字はさらに伸びていくことだろう。

本作は『ペルソナ』シリーズ初のSteam版ということや、これまで『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』を遊べたのがPS Vita版のみだったこと、そしてお値段が約2000円とお手頃なこと。さまざまな要因があわさった結果売れているのだと思われるが、それ以上に欧米での『ペルソナ』シリーズの人気の根強さを感じさせるだろう。なお、Steamの全世界売上チャートは、金額ベースで計算されている。


同じくアトラスが開発した『キャサリン』Steam版は国内販売されていなかった。一方で今作は国内からも購入可能で日本語音声字幕対応、そして海外版と同価格での販売など、日本のユーザーにも向き合って販売されていることも嬉しい。Steam版の出来映えについては、日本ゲームのPC移植に定評のあるPeter “Durante” Thoman氏がすでに分析しており、パフォーマンスやオプション、言語面のサポートを踏まえて、高品質な移植であると太鼓判を押している(IGN)。品質・価格・言語面でユーザーに寄り添った移植であると言えそうだ。

すでに大きなファンベースを抱える『ペルソナ』シリーズであるが、Steam版の販売はさらに多くのファンを増やしていくことだろう。『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』Steam版は本日より配信中だ。