『マインクラフト』はレイトレーシングの導入でここまで変化する。導入後の比較画像が初公開、Javaエディションにも

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NVIDIAは3月31日、『マインクラフト』のレイトレーシング導入例を初公開した。『マインクラフト』Windows 10版においては、2020年の無料アップデートにてリアルタイム・レイトレーシングがサポートされる予定。アップデートに先立って、その導入例が画像として公開された形である。

NVIDIAによると、『マインクラフト』ではシーンのなかでの光の伝搬の仕方をシミュレートする、パストレーシングと呼ばれるレイトレーシングのひとつの手法を導入するという。GeForce RTX GPUの使用が必須。以下の要素がそのライティング計算の対象になるという。

・太陽、空、ならびにグロウストーンや溶岩などの発光する表面を含む、さまざまな光源からの直接光
・サイズや形状、光源からの距離によってさまざまに異なる、リアリスティックなハードシャドウおよびソフトシャドウ
・ピクセル当たりの放射光
・間接的な拡散イルミネーション(拡散グローバルイルミネーション)
・間接的な鏡面反射イルミネーション(リフレクション)
・リフレクション、リフラクションおよびスキャッタリングを伴った、透明な素(ステンドグラス、水、氷)
・大気散乱と密度(深みのある霧、細い光、リアリスティックな空)

このたびNVIDIAは、著名Modder3名Razzleberries氏とBlockWorks氏、そしてGeminiTay氏協力を経てレイトレーシング導入前/後の比較画像を公開しているわけだ。Razzleberries氏が作ったのは寺院。ピクセル当たりの放射光やダイナミックシャドウを導入、グローバルイルミネーションによって怪しくも美しい寺院を演出している(比較サイトリンク)。

GeminiTay氏が制作したのは、ファンタジー世界の格式ある部屋。天井の高い部屋だ。レイトレーシングによって光源表現が強化され、よりファンタジーな世界を生み出している(比較リンク)。

BlockWorks氏が手がけたのは、テーマパークの中心にある建物。レイトレーシング導入により窓から薄明が差し込み、床を明るく照らしている(比較リンク)。

また今回の発表にあわせて、レイトレーシングの映えを向上させるための、PBR テクスチャ(物理ベースのレンダリング テクスチャ)のハウツーやチュートリアルも公開されている。パストレースと連携する反射テクスチャを導入することで、『マインクラフト』のブロックはさらに美しくなるという。

またJava Editionにてこうしたレイトレーシングを味わいたいユーザーのために、ワールドをBedrock Windows 10 Edition調へと変換する非公式ガイドも公開されている。特定ツールなどを用いて、ワールドを美しく変換していくようだ。ガイドの手順を慎重に追っていく必要があるほか、ワールドのバックアップが必要になるので注意してほしいとのこと。

『マインクラフト』Windows 10版にレイトレーシングを導入する無料アップデートは「Coming Soon」。今回の発表においては、マテリアルづくりなど専門的な動画も公開されているので、参考にしてほしい。

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