オードリーの若林氏、『Apex Legends』を始めるも苦しむ。人気芸人がバトルロイヤルゲームで味わった酸い甘い

 
画像は オードリーのオールナイトニッポン 公式Twitterより

人気お笑いコンビ、オードリーの若林氏が『Apex Legends』を始め、そしてやめたようだ。先月2月29日に放送されたラジオ番組「オードリーのオールナイトニッポン」にて、若林氏本人の口から明かされた。放送内でオードリーの2人は、最近のゲーム事情についてトーク。そのなかで若林氏は、『Apex Legends』を初めてプレイした際のエピソードや感想を語った。

オードリーは、若林(若林正恭)氏と春日(春日俊彰)氏によるお笑いコンビ。春日氏が放つインパクトあるボケと若林氏の軽妙なツッコミから成る芸風が人気を集め、2008年にはM-1グランプリ にて準優勝に輝く。その後も数々のテレビ・ラジオ番組への出演を重ね、今や国民的に知られる人気お笑いコンビとしてさまざまな場所で活躍している。

一方『Apex Legends』は、昨年よりサービスが開始されたバトルロイヤルFPSゲーム。広大なマップを舞台に3人1組、全20チームで生き残りをかけて戦う。同作においては先月よりシーズン4に突入し、先日からは新イベントが開催。今も多くのユーザーを抱えるオンラインゲームのひとつとして、ますます盛り上がりを見せている。過去にはゲーム内に似ているキャラクターがいることを受け、歌手の青山テルマ氏もプレイ。友人である歌手の清水翔太氏の家に押しかけ、『Apex Legends』を遊ぶ様子がInstagramのストーリーなどで公開されていた(関連記事)。そんな旬のゲームとも言える『Apex Legends』に、なんとオードリーの若林氏も参戦したようだ。

先月末に放送された「オードリーのオールナイトニッポン」にて、若林氏は『Apex Legends』をプレイしたことを告白。知人の勧めもあり、1週間ほど前から同作を始めたようだ。そもそもオンラインゲームに触れるのが初めてということもあり、まずは射撃訓練場に向かったという。その際に若林氏は、操作の複雑さに困惑したようで「めちゃくちゃ難しくて」と吐露。その後不安を抱えながらも、実戦地へ赴いたようだ。

そして始まったバトルロイヤル。マップに降り立った若林氏はまず、戦いに必要な銃やシールドセルを入手しようとアイテムボックスを漁ったという。しかし、アイテム入手のボタン操作が分からず四苦八苦。そうこうしているうちに後ろから来た敵プレイヤーに撃たれ、初戦はあっさり死亡してしまったようだ。

その後も諦めずに5回ほど試合に挑むも、若林氏は「全試合で武器を取る前に殺された」と発言しており、かなり苦戦したのだろう。続けて自らの苦闘ぶりに「まるで芸能界での俺の姿が映し出されているみたいだった」とジョークを交えつつ感想を語る若林氏。これに対し春日氏は「そんなことないでしょ」とフォロー。「ありがとな」と返す若林氏。その後もオードリー節全開でトークが展開されていく。

『Apex Legends』での戦闘に中々慣れない若林氏であったが、試合を重ねていくなかで周囲の状況をなんとなく確認できるレベルに達したようだ。そうした成長もあり、ついに銃を入手。したのだが、味方2人にただただ付いていくだけのプレイに終始したよう。これについて若林氏は「なんか自分の弱い部分がでるね」と発言。先陣を切って前線に飛び出すプレイヤーがいるなか、安全な場所と分かってからしか動けない自身のプレイスタイルに苦々しい思いを抱いたようだ。こうしたプレイ体験を引き合いに「芸能界での俺の姿が映し出されているみたいだった」と語る若林氏。「そんなことないでしょ」と春日氏。「ありがとな」と若林氏。

何とか銃を入手し、味方に頼りながらも戦闘に参加する若林氏であったが、苦戦状態は変わらず。あえなく敵に倒されてしまったという。しかしその後、味方の助けが。若林氏を蘇生するプレイヤーが現れたようだ。この際若林氏は、申し訳ない感情でいっぱいになったようで「助けてくれた人に1万円とかあげたい」と語っている。そもそも蘇生してくれない、また1人で行動を続けるプレイヤーもいるなか、無力な自分を助けに入るプレイヤーに感謝の気持ちが湧いたようだ。こうした一連の流れに「芸能界での俺を見るようだった」と若林氏。「まあそうだな」と春日氏。「なんだその態度は!」と若林氏。

何度も試合に挑むなか、優しいプレイヤーの助力もあり、なんと若林氏のチームがチャンピオンに輝いた試合もあったという。一方で若林氏は『Apex Legends』での苦い経験も語る。どうやら味方に意地悪されたこともあったようだ。その内容は、建物の中に閉じ込められたというもの。若林氏曰く「外に出ようと思ったら、味方の置いたドラム缶で扉が開かなかった」とのこと。そして味方は遠くに行ってしまったという。若林氏が「煙が部屋の中に充満して何も見えなかった」と発言していることもあり、おそらく味方にコースティックがいたのだろう。“ドラム缶”は、ガストラップを指していると思われる。

こうした経験に対し若林氏は、「小学生の時に教室に閉じ込められたことを思い出した」とコメント。過去に実際にあったイジメを思い起こしたようで「それ以来の寂しさを感じた」とも語っている。そして得も言われぬ寂寥感に包まれた若林氏は、『Apex Legends』をやめてしまったようだ。プレイヤーに蘇生してもらう一方で、見捨てられもした若林氏。1週間という短い期間のなかで、ある種『Apex Legends』の酸いも甘いも味わったと言えるかもしれない。

『Apex Legends』はやめてしまった若林氏だが、その後ジャンルを一転『NBA 2K』を購入したという。趣味のバスケットボールが寒くてできないとのことで、代わりにバスケゲームをプレイ。しかし同作においても操作方法に困惑しているようで、「現実で(バスケを)やるほうが簡単な時代が来たよ」と、苦笑を交えつつ若林氏は所感を述べている。ちなみに春日氏については、ここ1か月ほどガッツリとオンラインゲームを遊んでいたという。具体的なタイトルについては今回触れられなかったが、今後春日氏からも何らかのゲームの感想が語られる日が来るかもしれない。

なお2月29日に放送された「オードリーのオールナイトニッポン」は、3月6日までradiko公式サイトから無料で聴くことが可能だ。前述した若林氏による『Apex Legends』でのエピソードのほか、さまざまな話題をオードリーの2人による掛け合いとともに楽しめる。