Codemastersが『PROJECT CARS』開発元Slightly Mad Studiosを買収。レースゲームメーカーとしてラインナップをさらに充実

パブリッシャー/デベロッパーのCodemastersは11月29日、同じイギリスに本拠を置くデベロッパーSlightly Mad Studiosを買収したと発表した。同スタジオはレースゲーム『PROJECT CARS』シリーズの開発元として知られ、Codemastersは今回の買収によりポートフォリオを拡大し、世界トップレベルのレースゲーム開発・販売元としての地位を確かなものにするとしている。

この買収によって、Codemastersグループとしての従業員数は700人規模になるとのこと。買収金額については、3000万ドル(約32億8400万円)だったと報じられている(GamesIndustry.Biz)。なお、Slightly Mad Studiosの設立者でありCEOのIan Bell氏はその職にとどまる。

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Slightly Mad Studiosは2009年設立。EAの『Need for Speed: Shift』や『Shift 2: Unleashed』などのレースゲームを手がけたのち、独自IPである『PROJECT CARS』シリーズにて成功を収めた。同シリーズは、幅広いカテゴリでのレースを楽しめるシミュレーター作品で、GTカーやツーリングカーなどの車体表現はもちろん、コースやレース中の環境変化などをリアルに再現していることが特徴だ。

一方のCodemastersは、30年以上の歴史を持つ老舗デベロッパー。古くからレースゲームを数多くリリースしており、近年は『F1』『DiRT』『GRID』シリーズなどで知られる。かつては『Operation Flashpoint』シリーズのようなFPSやアクションゲームなども手がけていたが、2012年にレースゲーム開発に専念する方針が発表され現在に至る。F1からラリーまで複数のレースゲームを並行して展開する中で、本格的なレースシミュレーションゲームとしては、『Project CARS』のようなジャンルのタイトルは現在の同社に不足していた部分だと言え、今回の買収に繋がったのかもしれない。

今回の発表の中でCodemastersのCEO Frank Sagnier氏は、Slightly Mad Studiosとは同じ情熱やビジョンを共有しているとして、ファミリーに迎え入れられたことを歓迎。そして、2020年にはさらなるストリーミングサービスが市場に登場し、また次世代コンソールがローンチを迎えることもあり、Codemastersが次なるステップを踏むにあたって完璧なタイミングでの買収になったと述べている。また、Slightly Mad Studiosの設立者Ian Bell氏は、Codemastersとはお互いに学び合い、リソースを共有することで、新たなプラットフォームやテクノロジーを上手く活用していくことができるだろうとコメントした。

なお、Slightly Mad Studiosは『PROJECT CARS』シリーズの新作を開発中であることを昨年12月に明かしていた(GTPlanet)。当時Bell氏は、『Need for Speed: Shift』の精神的続編に近い形になるだろうとコメントしている。また今年1月には、独自のコンソール「Mad Box」を発表し、2022年に発売するとしていた。今回の買収後も、これらの計画に変わりはないのかどうかは不明である。一方、今回の買収にあたっては、未発表の「ハリウッドの大ヒット作(Hollywood blockbuster)」についても、Codemastersのポートフォリオに加わったと明かされている。詳細は不明だが、Slightly Mad Studiosの新作としていずれ披露されるのかもしれない。

 

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