PS4『デス・ストランディング』から影響受ける短編小説が10月25日「S-Fマガジン」掲載。ピーター・トライアス氏著作


発売控えるPS4向け『デス・ストランディング』のトレーラーからインスピレーションを受け、執筆された短編小説「死亡猶予」が明日10月25日発売の「S-Fマガジン」2019年12月号に掲載される。著者は「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」、「メカ・サムライ・エンパイア」などのピーター・トライアス氏。VirtualGorilla+が独占コメンタリーとともに報じている。

ピーター・トライアス氏はアメリカ在住の作家で、過去にソニー・ピクチャーズ・イメージワークスに在籍し「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や「アリス・イン・ワンダーランド」といった映画製作に参加。ルーカスアーツでは「Star Wars Jedi Knight II: Jedi Outcast」、「メダル・オブ・オナー・パシフィックアサルト」といったゲーム開発にもテクニカル・アーティスト/テクニカル・ライターとして参加していた人物

トライアス氏はSF作家として日本のゲームや映画、音楽から多大な影響を受けており、同氏の小説は骨太かつサブカルチャーを参照した作風などが非常に高く評価されている。小島秀夫監督の『メタルギアソリッド』シリーズからの影響も各所で公言しており、監督ともクリエイターとして交流があるようだ。星雲賞授賞の際にも「メカ・サムライ・エンパイア」は小島監督なしには生まれなかった旨を語っており、著作への影響の大きさがうかがえる

「S-Fマガジン」に掲載される「死亡猶予」(中原尚哉氏訳)は、今年のサンディエゴ・コミコンでお披露目されたハートマン紹介トレーラーに感銘を受け執筆された短編小説だ。ハートマンは『デス・ストランディング』の主人公サムが所属するBRIGESのメンバーのひとり。21分ごとに心肺停止し、3分間あの世へ行き、AEDで蘇生されてこの世へ戻ってくる。ハートマンはあの世に家族を探しに行くまでの21分間を「ダウンタイム」でしかないとしており、自室では21分間で完結できる短編小説、映画、音楽を収集していた。

「死亡猶予」の具体的な内容は実際に雑誌で確認するしかないが、トライアス氏は以下のTwitterの投稿で小説のヒントを示している。翻訳の中原尚哉氏にもハートマン紹介トレーラーを見てもらい、小説のコンセプトを共有していたそうだ。ただしインスピレーションの源ではあるとはいっても『デス・ストランディング』とは直接の関係はなく、オリジナルの物語が描かれるそうだ。

トライアス氏の「死亡猶予」は10月25日発売の「S-Fマガジン」2019年12月号に掲載。『デス・ストランディング』の11月8日の発売が迫り、ゲームの発売を楽しみにしている方も多いはず。ゲームの発売を待ちきれないという方は、短編小説でゲームの予習をするのもいいかもしれない。