『Sayonara Wild Hearts』PS4/iOSに続き、Nintendo Switch版も発売。どこまでもスタイリッシュなポップアルバムビデオゲーム

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ゲームパブリッシャーのAnnapurna Interactiveは9月26日、『Sayonara Wild Hearts(さよならワイルドハーツ)』の国内Nintendo Switch版を発売した。価格は税込1400円。同作は9月19日、PlayStation 4およびiOS(Appleの定額サービスApple Arcade対応)向けに配信されたポップアルバムビデオゲームである。開発はスウェーデンのSimogoが担当している。これまでに『Year Walk』『SPL-T』などを手がけてきたスタジオだ。

『Sayonara Wild Hearts』は、「ポップアルバムビデオゲーム」というジャンル名のとおり、オリジナルのポップ・サウンドトラックに合わせてゲームプレイが展開するアクションゲームである。明るく時に切ないエレクトロポップに乗りながらキャラクターを操作する様子は、フルアルバム分のインタラクティブ・ミュージックビデオをプレイしているような印象を与えてくれる。なおナレーションはアーティスト/女優のQueen Latifahが担当。シンガーソングライターのLinnea Olssonが参加しているキャッチーなサウンドトラックはSpotifyにて視聴可能である。

本作の主人公は、恋に破れ傷ついた少女。ある日、夢の中に現れたダイヤモンドの蝶に誘われるようにして不思議な世界へとやってきた彼女は、自身に覆面ライダー「ザ・フール」という別の顔があることを知る。バランスを崩した別世界の調和を取り戻すため、バイクやスケートボードに乗り、タロットカードを題材にしたスタイリッシュなキャラクターたちのハートを破るのだ。紫・赤紫を基色としたサイケデリックなカラーパレット、音楽とシンクロするダンスやファッション、アニメやサブカルチャーからの影響を感じさせる世界観が見事にブレンドした本作では、陶酔感に満ちたゲーム体験が待っている。

ゲームプレイの面から本作を捉えると、ステージごとに乗り物、カメラ視点、ギミック、ロケーションが変わるアーケードライクなゲームと言える。バイクやスケードボードに乗りながらスコア加算につながるハートアイテムを集めていくパートや、タイミングよくボタンを押すダンスバトルなどが、音楽に合わせてハイスピードで展開される。難易度としてはカジュアルなつくりとなっており、1ステージ数分単位で音楽・映像・ゲームプレイ面での演出が変わる中、小気味好くサクサクと進められるようになっている。

音楽・映像・ゲームプレイが綺麗に融合したポップアルバムビデオゲーム『Sayonara Wild Hearts』。その独特の世界観とスタイリッシュさ溢れるプレイ体験が売りであり、隙間時間で遊べるステージ制や、直感的かつシンプルな操作スキームから、携帯機でのプレイに適している。コンテンツとしてはフルアルバム1枚分ほどの長さであるが、クリア後はハイスコアを狙ったり、エクストラ・ゲームモードを遊んだりと、お気に入りのアルバムを聴き直す感覚でリピートできる。音楽の力が大きい作品ゆえにヘッドホン/イヤホン有りでのプレイを推奨したい。

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