Nintendo Switch『アストラルチェイン』では「犬を撫でる」ことが可能。小さな要素ながら海外では一部界隈で喜びの声渦巻く


米任天堂は8月22日、公式Twitterアカウントにて『アストラルチェイン』において「犬を撫でられる要素」が存在することを明かした。同作のディレクターである田浦貴久氏のこだわりを紹介するコーナーの第七弾として紹介された同要素は、プレイヤーのパートナーとなる生体兵器のレギオン(ビースト・レギオン)を撫でることができるというもの。プレイヤーが腰を落とし、レギオンの頭に優しくふれている。小さな要素なのだが、海外では反響を呼んでいるのだ。

厳密にいうと反響を呼んでいるのは、任天堂ファンというより“犬との触れ合い”界隈である。今年に入ってから、海外にて「Can You Pet the Dog?(犬と触れ合うことができますか?)」というアカウントが作成され、ゲームごとにプレイヤーが犬に触れられるかを動画と共にジャッジしている(関連記事)。犬と触れ合えるーーーそう聞くとシンプルな要素であるが、このアカウントを通じて、実生活でも動物として親しまれる犬が、各ゲーム内でどのように描かれるかを動画で垣間見ることができる。さらに犬と触れ合う上で適したモーションなどが用意されているかも見ることができ、ある意味ではゲームごとの作り込みの一端を見るという楽しさがある。

始めは一発ネタとも見られた「Can You Pet the Dog?」アカウントであるが、コンスタントな投稿を続けフォロワーは約30万人に伸びるまで成長。また「犬と触れ合える」という条件を満たしてアピールすれば、マイナーゲームでも同アカウントに紹介してもらえるということで、犬の作り込みはゲームのプロモーションの手段のひとつとなっている。すでにさまざまなゲームの犬とのコミュニケーション要素が紹介されているほか、『Enter the Gungeon』のようなミリオンセラータイトルでも、同アカウントを意識して犬とのふれあいを実装している。同アカウントは基本的に犬に触れられるかどうかを判断するのみだが、熱心なファンがその“質”について評論するので、とってつけたような実装はかえってマイナスイメージになる(関連記事)。愛をもって犬との関わりを描かなければならないのだ。

※ 時折出てくる脱線した投稿も同アカウントの魅力

『アストラルチェイン』のビースト・レギオンも、「Can You Pet the Dog?」アカウントにピックアップされた。厳密には犬ではないとはいえ、十分に近いと判断されたのだろう。『アストラルチェイン』の丁寧なレギオンとのふれあいについては、界隈の人々も高く評価しているようで、米任天堂が併記した「そうする(犬と触れ合う)ことは重要ではないのですが(There’s no significance in doing so.)」という一文に「とんだ嘘つきめ(What a liar.)」と突っ込んでいるユーザーも。リプライ欄では「買うわ」宣告にあふれており、彼らが本当に買うかどうかはさておき、このレギオン/犬に関する要素は非常に好意的に受け取られている。こうしたファンベースを意識して導入したのかは不明であるが、プラチナゲームズらしい職人芸の中のひとつとして捉えられるかもしれない。

なお、『アストラルチェイン』にてこだわられているのは犬だけではない。同作の世界には猫も大量に登場するという。さまざまな種類の猫が世界に散りばめられており、それらを探すこともひとつの楽しみになっているとのこと。犬好きにも猫好きにも嬉しい要素が用意されている3Dアクション『アストラルチェイン』は、今月8月30日にNintendo Switch向けに発売予定だ。