『フォートナイト』にてペットをなでる機能実装。一方、その「質」については賛否あり

Image Credit : inverse
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Epic Gamesは4月17日、『フォートナイト』のv8.40アップデートを配信した。期間限定モード「エアロイヤル」やインファントリーライフルの新たなレア度が登場するなど、てんこ盛りのアップデートとなっている。そして同アップデートでは、犬やその他のペットと触れ合う要素が導入された。Epic Gamesはこの機能の導入理由について言及していないが、犬を強調していることから、おそらく人気Twitterアカウント「Can You Pet the Dog?」の影響が大きいとされている。Epic Gamesらしいフットワークの軽さが見て取れるが、一方でその触れ合いの質については賛否あるようだ。

『フォートナイト』のペットは、シーズン6より登場したスキンキャラクターのひとつ。バックアクセサリーとしてセットすることができる。戦闘への介入はしないものの、宝箱を開けたりビクトリーロイヤルに至るなど、状況に応じてさまざまなリアクションを見せてくれるお供である。ペットの種類は犬からドラゴン、カメレオンなど幅広い。それらと触れ合えるようになったわけである。

ペットはそもそもバックアクセサリーであるということもあり、触れ合えるペットは他プレイヤーのものに限られている。つまり、他プレイヤーのペットと、インタラクションボタンで触れ合えるようになったわけだ。ゲーム内の犬と触れ合えるかどうかを紹介するTwitterアカウント「Can You Pet the Dog?」では、以前には『フォートナイト』は「ペットと触れ合えない」と紹介されていたものの、このアップデートをきっかけに「触れ合える」と認められた。

しかしこの「触れ合える」という認定に納得いかないユーザーもいるようだ。というのも、今回の『フォートナイト』の「触れ合える」は要素としてやや中途半端。何かをはたくようなモーションで完結するアクションで、犬をなでているとは言いにくい。「扉を開けるモーションの流用である」とも指摘されている。

英語の「pet」はそもそも、やさしくなでる、さするといった意味を持つことから、本作のはたくようなモーションは、「触れ合う」というカテゴリーに含めるに値しないのではないかと意見が出てきているわけだ。ペットの愛らしいリアクションがひとつのポイントとなっているが、こちらも既存のリアクションの流用であるとされており、残念がられている。

『フォートナイト』といえば、エモートなどモーションを絡めた遊びの作り込みが高く評価された作品。そんな『フォートナイト』でペットと触れ合うことができるとなれば、愛らしいスキンシップの実装が期待されるだろう。にもかかわらず、既存モーションの流用のような形で雑な「触れ合い」が登場したとなれば、落胆の声が出てくるのも無理はない。最近犬との触れ合いが実装された『Enter the Gungeon』では、ハンターがお供の犬を撫でられるようになったが、そちらはシンプルながら専用モーションが用意されており好評を博した(関連記事)。そのほか、犬と触れ合える要素が実装されているゲームも、独自のモーションなどが用意されていることが多い。そうしたスキンシップに力を入れたタイトルと並べられた上での、落胆なのかもしれない。

※ 『Enter the Gungeon』でひたすら犬をなで続ける動画

とはいえ、Epic Gamesは冒頭に述べたようにフットワークの軽さが特徴。ペットとの触れ合いへのフィードバックを受けて、今後こうしたスキンシップが改善される可能性は大いにあるだろう。触れ合いが洗練されれば、コスメティックとしてのペットの意義もさらに深まる。簡易的ながら実装された『フォートナイト』のペットとの触れ合い要素が、今後どのように変化していくのかにも注目が集まりそうだ。

【UPDATE 2019/4/25】
『フォートナイト』のアップデートにて、犬と触れ合う仕様が大きく改善された。より自然なモーションで犬と触れ合える。

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