Ubisoft、PCセールスがPS4を上回る。『レインボーシックス シージ』『アサシン クリード』などからの継続収益も大幅増加

Ubisoftは6月17日、2019-2020会計年度第1四半期(2019年4月〜2019年6月)の業績報告を公開した。売上高は3億6300万ユーロ(約440億円)で前年同期比-9.2%(IFRS/国際会計基準)。IFRSの収益認識基準を採用しない非IFRSベースでの売上高は3億1420万ユーロ。減収ではあるが、Ubisoftの目標値(非IFRSベースで2億7000万ユーロ)は超えている。本会計年度では大型タイトルのリリースが下半期に集中していることもあり、上半期は低めの目標が設定されていたと考えられる。

・『R6S』『アサシン クリード オデッセイ』が業績に貢献
第1四半期の業績に貢献したタイトルとして挙げられたのは『レインボーシックス シージ』『アサシン クリード オデッセイ』のふたつ。両作ともプレイヤーから得られる継続収益が増加傾向にあるという。『レインボーシックス シージ』は、過去5年間でリリースされたフルプライスタイトルの中でトップ10に入るセールスを記録していると、NPDやGfKおよび自社調べのデータをもとに記している。『アサシンクリード オデッセイ』については、前作『アサシンクリード オリジンズ』と比べて、デイリーエンゲージメントや、ゲーム内アイテム・シーズンパスなどによる継続収益が大幅に伸びていると報告している。

・『ディビジョン2』は2019年のベストセラー
2019年発売の『ディビジョン2』『ファークライ ニュードーン』は業績貢献作として言及されていない。ただし『ディビジョン2』に関しては、2019年に入ってからの業界最大のヒット作であると記載されている(NPD、GSD、GfK、ファミ通、Ubisoft調べによるデータをもとにした、欧州・北米・中南米・中東・アフリカ・日本の売上)。

『ディビジョン2』

・デジタルセールスが大幅増
非IFRSベースの売上高の93.1%に値する2億9240万ユーロがデジタルセールス(前年同期は75.2%)。そのデジタルセールスのうち1億5040万ユーロは、ゲーム本体ではなくゲーム内アイテム・DLC・シーズンパス・サブスクリプションなどから得られたものとなっている。こちらは前年同期比+19.5%。先述したように、『レインボーシックス シージ』『アサシンクリード オリジンズ』といった旧作・準旧作からの継続収益が支えとなっていることがわかる。

・『Anno 1800』の影響もありPC比率増
デジタルセールス比率の上昇は、PCセールス比率の上昇からも影響を受けている。非IFRSベースの売上高のうち34%はPC(前年同期24%)。4月に発売されたPC向けタイトル『Anno 1800』による影響が大きかったと、同社CEOのYves Guillemot氏が投資家向けのカンファレンスコールにて説明している。今年9月にはサブスクリプションサービス「Uplay+」が始まることもあり、PCゲーム分野の売上は今後も増加し続ける可能性があるとも示されている。なお他プラットフォームの売上割合は、PS4が31%、Xbox Oneが18%、Nintendo Switchが5%、モバイルが7%となっている。

『Anno 1800』や『ディビジョン2』、そして予約受け付け中の『ゴーストリコンブレイクポイント』『ウォッチドッグスレギオン』など、Epic Gamesストアで販売されるUbisoftタイトルが増えつつある。この点、Epic Gamesとは良好な関係性を築けているものの、PCゲームの主軸はあくまでの自社のUplayであるとのこと。

『Anno 1800』

・『Rainbow Six Quarantine』は会計年度内リリース
2019-2020会計年度内(〜2020年3月末)の注目タイトルは、今年10月発売の『ゴーストリコン ブレイクポイント』、11月発売の『Just Dance 2020』、2020年2月発売の『Gods & Monsters』、2020年3月発売の『ウォッチドッグスレギオン』。そして今回の業績報告により、『Rainbow Six Quarantine(レインボーシックス クアランティン)』も同会計年度内にリリースされることが明かされた。当初は「2020年初旬」と伝えられていたことから、2020年1月〜3月の間に発売されると考えられる。

同作は『レインボーシックス 』シリーズのCo-opシューターとして、E3 2019で発表された作品。以下のトレイラーにも映っているように、『レインボーシックス シージ』に登場したオペレーターたちが、人間に寄生した地球外生命体たちと対峙する。こうした設定は『レインボーシックス シージ』にて2018年に実施された期間限定Co-opイベント「アウトブレイク」を彷彿とさせるもの。PvPではなくPvEゲームとして、新たな『レインボーシックス』体験が待っている。

続く第2四半期は静かな業績報告となりそうだが、人気フランチャイズの新作リリースが続く下半期には大きく数字を伸ばすことが予測される。

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