オープンワールドアクション『Genshin Impact』正式発表。『ゼルダの伝説 BotW』の影響を感じさせる自然あふれる世界を探索、『崩壊3rd』開発元が手がける


中国のゲーム開発会社miHoYoは6月7日、同社が開発中のオープンワールドアクションRPG『Genshin Impact』のアナウンストレーラーを公開した。『Genshin Impact』は、アニメ調のグラフィックと自由なアクションが特徴的なオープンワールドアクションRPGだ。舞台となるのは、古き神々によって人類に文明がもたらされたTeyvatと呼ばれる世界。世界は独特な環境とテーマによって分けられているといい、プレイヤーは破壊された帝国の遺跡や、中世様式の要塞、翡翠のパビリオンなどが存在する世界を冒険し、絶壁をよじ登ったり、高所からの滑空など多彩なアクションを駆使して破壊から守ることとなるのだろう。

今回公開されたトレーラーによれば、『Genshin Impact』のゲーム本編は2020年春に公開予定。トレーラーの公開に合わせてクローズドベータテストの募集が開始されており、テストは6月下旬開始予定となっている。今回のテスト対象となるプラットフォームはiOS/WindowsPC。テスト時点での対応言語は、英語/簡体字中国語/繁体字中国語/韓国語で日本語には対応していない。音声は中国語のみとなっている。

『Genshin Impact』のトレイラーでまず目を奪われたのは、高いクオリティの美麗なグラフィックと、アニメ風のキャラクターたちの姿だ。最初に表示される白い髪と幼い顔つきが印象的な、妖精のような少女を代表例に、金髪の少年、赤いリボンと衣装が目を惹く弓を使う少女や、いかにも魔女と言った風貌の少女。青と白を基調に、どこか騎士のような印象を抱かせる剣を扱う少女など、キャラクターたちを可愛らしいアニメ風の表現で描き、ゲーム内で滑らかに動かしている。

彼女たちが繰り出しているアクション群も印象的で、トレーラーからは多数の敵と対峙し剣を振るっているシーンや、マントを空になびかせ滑空している様子も確認可能。これらは、燃え盛る草の表現や上昇気流の存在も相まって、2017年に発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を思わせる。また、青のグラデーションで描かれたドラゴンもトレーラーの中で存在感を放っている。暴風を巻き起こし、破壊をもたらしているように見えるが、プレイヤーはこのドラゴンと対決することになるのかもしれない。なお、トレーラーの右下にIn-game footageと表記があることから、これらはゲーム内映像だと推察される。

前述のとおり、『Genshin Impact』は中国のゲーム開発会社miHoYoが手掛けている。miHoyoは、国内では美麗なアニメ調のグラフィックが特徴的なiOS/Android向け3Dアクションゲーム『崩壊3rd』の運営/開発として知られている企業。『崩壊3rd』の開発元が手掛けているとわかれば、本作のクオリティにも期待できそうだ。マルチプレイを示唆する記述もあり、オープンワールドにライブサービスとマルチプレイのエッセンスを加えた作品になるのだろうか。2020年春が待ちきれない方は、現在公式サイトで募集中のクローズドベータテストに参加してみるのもよいかもしれない。