Valveのカードゲーム『Artifact』のTwitchタグが突如激しく荒らされる。違法動画やポルノ映像が流れ盛り上がる無法地帯に

Valveが手がける『Artifact』。プレイヤー数の確保に苦しみ思うようなスタートを切れず、今年に入ってから、開発に参加していた『マジック:ザ・ギャザリング』のデザイナーRichard Garfield氏との契約を打ち切った。3月には当面の間アップデートを停止することを告知し、ゲーム自体の大きな見直しを図ると発表された。このような事態を受け、プレイ人口も下降の一途をたどっている。しかしながら、ゲーム実況プラットフォームTwitchでは、同作のタグが妙な盛り上がりを見せているようだ。

『Artifact』のタグの異変が報告されたのは、つい最近のこと。eスポーツコンサルタントであるRod Breslau氏が、Twitchにて同作のタグがつけられた、無関係のゲームや映画の映像が流されていると報告した。その映像の多くが“アウト”なものばかり。「ゴッドファーザー」や「マルコムX」といった往年の洋画から、「日常」や「きんいろモザイク」といったアニメ、そしてポルノドラマが流れているという。特にポルノ映像は人気を博しており、視聴者が1万人にまで到達する場面もあったそうだ。

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この『Artifact』タグの違法動画放流は妙な盛り上がりを見せており、ResetEraでは現在流れている映像を実況するユーザーが続出。コメントを見ると、音楽ライブからアニメまでさまざまな動画が『Artifact』のタグで放映されていることがわかる。面白がったユーザーは、このタグにちなんだ大喜利を展開。「本当にArtifactをプレイ中(Actually playing Artifact)」というタイトルで『Artifact』を実況するユーザー。「ハードコアなArtifact」と題して『マインクラフト』のハードコアモードを遊ぶ実況者、「Artifact:Enter The Gungeon」と題して『Enter the Gungeon』を遊ぶ実況者など、めちゃめちゃなタグはさらに混沌と化していく。こうした混沌を見て「本当に本物のArtifactを遊んでいる(Playing actually real Artifact)」というタイトルで『Artifact』の実況を始める人々も現れている。

この現象を最初に報告したDotesportsによると、『Artifact』は2月から配信/視聴者数の低迷が続いており、最近になるまで配信するユーザーも実況するユーザーもわずか。しかし5月23日から混沌のタグ付けが始まり、突如爆発的な人気を博す。そうした大喜利合戦の一部として、「あえて」実際に『Artifact』を実況する配信者も現れたことから、結果的に『Artifact』のゲーム配信数も増えている。数字の伸びとしては、5月の平均の100倍近い数字が出ている。『Artifact』タグ人気のきっかけははっきりしない。

ただし、有力な仮説は存在している。TwitchストリーマーNymN氏の「定期巡回」だ。氏は自身の配信の恒例行事として日々TwitchのArtifactタグをチェックしているという。それを知った視聴者が、NymN氏を笑わせるために『Artifact』タグでジョーク映像を流し始めた。その後、DrDisrespect氏の映像を並べまくり、『ヨッシーアイランド』のBGMを流しながら16回再生するという映像などが盛況。ジョーク配信をする人々が増えていき、やがてNymN氏と関係ない範囲まで広がっていったというもの。真偽は定かではないが、時系列は一致している。

小さなコミュニティから始まった大喜利が、最終的に巨大なミームに発展した、という説が有力。ただし、現在していることは荒らし行為で、許されるものではない。ましてや違法動画をアップロードするのはもってのほかである。徐々に話題は拡散されており、Twitchの運営もこうした事態にいつかは気がつくはず。この妙な盛り上がりは近いうちに鎮火するだろう。長い時間をかけて見直しがはかられるという同作の続報については、お行儀よく待っておこう。

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