『Transistor』PC版がEpic Gamesストアにて無料配布開始。『Bastion』開発陣のSFアクションRPG


Epic GamesストアにてWindows/Mac版『Transistor』の無料配布が開始された。配布期間は5月2日まで。Epic Gamesストアの該当ゲームページに行き、ページ上部の「無料」をクリック。期間内に注文を完了させておくと、配布期間終了後もゲームをプレイできる。本作の定価は2080円。日本語字幕も含まれている。なおEpic Gamesアカウントや、クライアントのダウンロードが必要となる点には注意。

『Transistor』は、『Bastion』『Hades』などの開発者として知られるSupergiant Gamesが2014年にリリースしたクォータービューのSFアクションRPG。声を失った歌手のレッドが、言葉を話す剣Transistorを死体から引き抜くところから物語が始まる。謎の存在「プロセス」が人々を襲うダークながら魅惑的な近未来都市を舞台に、Supergiant Games作品の特徴でもある俳優Logan Cunningham氏によるナレーションとともに、プレイヤーの想像力をかきたてるミステリアスな物語が紡がれていく。

戦闘システムは、スピード感溢れるアクションと、ターン制ストラテジーが融合したものとなっている。通常時はマップ上をリアルタイムで動き回り、特殊スキル「ターン()」を起動した際は時間の流れを止め、行動ゲージを消費することで移動・攻撃を行う。時の流れを再開したのち、自動的かつ敵の行動よりも優先して動けるため、使いどころを見極めることで窮地を脱することが可能。このターン()システムの存在を考慮しつつ、4つのスロットに割り振れるファンクション(スキル)の効果的な組み合わせを考え、戦闘を勝ち抜いていくのだ。

スロットに振り分けたアクティブスキルには、それぞれ2つのサポートスロットがあり、それらに別のファンクションを当てはめると、攻撃力や攻撃範囲などの補正効果が発生する。また別途枠が設けられたパッシブスロットにファンクションを配置すると、常時発動するパッシブ効果が適用される。ファンクションごとにアクティブスキル、アップグレード、パッシブスキルという3つの効果が設定されており、その組み合わせをいろいろと試してカスタマイズしていくことも本作の醍醐味となっている。

なおSupergiant Gamesは現在、Epic Gamesストアにて新作『Hades』を早期アクセス販売中。こちらもクォータービューのアクションRPGではあるが、SF設定の『Transistor』とは異なり、ギリシャ神話をテーマにしたダンジョン探索ゲームとなっている。プレイヤーは黄泉の国の出口を目指し、次々と迫りくる敵を打ち倒していく。Supergiant Gamesいわく、「『Bastion』の緊迫感ととっつきやすさ、『Transistor』の作り込まれた雰囲気と戦闘の奥深さ、そして『Pyre』の個性豊かなキャラクターたちと求心力のあるストーリー展開」といった過去作で得たアイデアの融合が目指されているとのことだ。

次回の無料配布タイトルは『World of Goo(グーの惑星)』。スライムのような黒い生物「グー」たちをつかんだりひっぱったりしながら合体させ、橋や砲台などの構造物を作り上げてゴールを目指すパズルゲームだ。こちらは5月2日から5月16にかけて配布される予定である。