スクエニのUE3製RPG『ラスト レムナント』Steam版が9月5日をもって販売停止に。販売再開は未定


スクウェア・エニックスは8月25日、Steamで販売中のRPG『THE LAST REMNANT(ラスト レムナント)』を、日本時間2018年9月5日午前2時頃をもって販売停止すると発表した。販売を再開するかどうかについては、現在未定としている。本作は2008年にXbox 360向けに発売。PC版はその翌年にリリースされた。同社初のマルチプラットフォームタイトルとして、開発にはUnreal Engine 3を導入。当初はPS3版も計画されていたが、こちらは発売に至っていない。

販売停止の理由については、同社は「弊社都合」とするのみではっきりしない。考えられる理由としては、何らかのライセンス契約の終了だろうか。本作は、Xbox 360版の発売から今年でちょうど10年の節目の年を迎えている。オリジナルタイトルである本作の場合は、使用している音楽やボイスなどの使用契約の更新時期なのかもしれない。昨年には、Remedy Entertainmentの『Alan Wake』シリーズが、楽曲の使用契約の終了を理由に、SteamとXbox 360にて販売停止されたことがあった(関連記事)。

*Xbox 360版のトレイラー

『ラスト レムナント』の舞台は、レムナントと呼ばれる謎の物体が存在する、4つの種族が暮らすとある世界。レムナントには巨大な力が秘められており、人々はレムナントが何であるかを知ることなく利用していたが、その力はいつしか支配と被支配の関係を生み、戦乱へと繋がっていった。物語は、それから1000年が経った世界を生きる主人公と、それぞれの思惑を抱えるいくつかの勢力を中心に展開する。本作のバトルシステムは、シンボルエンカウント方式のターン制バトルで、最大5人で編成するユニオン単位でコマンドにて指示することが特徴だ。敵味方合わせて最大70人での集団バトルが展開される。

本作のPC版では、バトルが通常の2倍の速度でプレイできるバトル倍速モードの追加や、Xbox 360版では制限されていたバトルでのリーダーユニット数の解放、また装備スタイルの自由な変更や、ショップでの武器や防具のデザインのプレビューが可能になるなど、ゲームプレイにおける快適性を高める調整がおこなわれた。そのほか、Xbox 360版にてボスとして登場した七人衆の各キャラクターが、味方のユニオンに雇用できるようになるといった追加要素もあり、本作の完全版といえる。

スクウェア・エニックスは、本作のSteam版の販売再開は未定としているため、この10日あまりが本作を入手できる最後のチャンスとなる可能性もある。本作は現在1080円で販売中だ。興味がある方は、今のうちに確保しておいてはいかがだろうか。ちなみに、本作のPC版を移植したG-clusterのクラウドゲーム版には、今のところ販売停止の案内は出されていない。