『ウイニングイレブン』、UEFAとのCL・ELのライセンス契約満了へ。チャンピオンズリーグのライセンスの行方は

 

欧州サッカー連盟(UEFA)は4月19日、現在開催中の2017-2018年シーズンをもってコナミとのパートナーシップ契約が満了を迎えることを発表した。コナミの発売するサッカーゲーム『ウイニングイレブン(Pro Evolution Soccer)』では、10年間にわたりUEFAライセンスのもとに、チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグが登場していた。契約の満了を受けて、『ウイニングイレブン』ではこの2大会の形態や名称は変わることになるだろう。

UEFAのマーケティングディレクターであるGuy-Laurent Epstein氏は、長期契約を振り返り「相互的に有益なパートナーシップだった」と振り返りつつ、UEFAの大会へのコナミのコミットメントと支援に深い感謝を述べ、UEFAネーションズリーグの領域で引き続きともに働けることを楽しみにしていると締めくくっている。

コナミデジタルエンタテインメントのシニア・ブランド&ビジネスディレクターのJonas Lygaard氏も「UEFAチャンピオンリーグのライセンスはユニークな体験を生み出し、世界中のサッカーファンが大会を楽しめる機会を与えてくれた」と振り返りつつ、今年度は他の分野へ切り替えていくと表明。「コナミとUEFAとの関係は引き続き強く、今後も協力していく」とこちらも両者が良好な関係にあることをアピールしている。

ユーザーとして気になるのは、チャンピオンズリーグのライセンスの行方だろう。『ウイニングイレブン』にはUEFAチャンピオンズリーグなどが収録されていた一方で、競合ライバルであるEAが発売する『FIFA』シリーズでは、チャンピオンカップ(Champion Cup)という架空の大会として登場していた。『ウイニングイレブン』シリーズからライセンスが離れたともなれば、『FIFA』シリーズに移るのではないかと考える人も多いだろう。数多くのリーグ・チームのライセンスを取得し、サッカーゲームの王様となりつつある『FIFA』シリーズが、さらなる強力なライセンスを得るのだろうか。