サイバーパンク・ホラーゲーム『>observer_』Steamで発売開始。脳をハッキングして他人の恐怖を追体験する特殊捜査官を描く

Aspyr Mediaは7月19日、『>observer_』をSteamで発売した。価格は2980円。海外ではPlayStation 4/Xbox One向けにも発売されている。本作は、『Layers of Fear』などで知られるポーランドのインディースタジオBloober Teamが開発したサイバーパンク・ホラーゲームだ。

Aspyr Mediaは7月19日、『>observer_』をSteamで発売した。価格は2980円。海外ではPlayStation 4/Xbox One向けにも発売されている。本作は、『Layers of Fear』などで知られるポーランドのインディースタジオBloober Teamが開発したサイバーパンク・ホラーゲームだ。

https://www.youtube.com/watch?v=M-10n_U6FeQ

本作の舞台は、Bloober Teamがスタジオを構えるポーランド・クラクフ。ただし、ゲームの中では2084年という近未来を描いている。東西の戦争が終わり社会も人々も疲弊している中で、Chiron(カイロン)社という企業が富と権力を独占している。主人公は、刑事であり神経病理学に通じた「Observer(オブザーバー)」と呼ばれる神経系捜査のエキスパートDaniel Lazarski(ダニエル・ラザルスキ)だ。映画「ブレードランナー」などで知られる俳優Rutger Hauer氏が演じている。ある日Lazarskiは、疎遠になっていたChiron社に勤める息子から突然連絡を受けるが、どうも様子がおかしいことに気付く。そこで彼は息子を捜すためにクラクフのスラム街へ向かう。

ゲームは一人称視点で進み、プレイヤーはLazarskiが持つハイテク装備を駆使して情報や証拠を集めていく。住民への聞き込みで新たな情報を得ることもでき、会話パートでは返答に選択肢が表示され、選んだ内容によって会話の内容が変わることもある。そして犯罪の容疑者や犠牲者のもとにたどり着くと、本作の最大の特徴であり、Observerならではの捜査手法である脳へのハッキングへと展開していく。脳に侵入した先でプレイヤーは、現実世界では起こりえないような現象を目にし、心をかき乱されるような音を聴き、そして対象の人物が経験した最大の恐怖を追体験することになる。

Lazarskiの捜査車両の内部。近未来でありながらどこかレトロな雰囲気のインテリアや装備が、「ブレードランナー」にも通じるサイバーパンクらしいイメージを演出している

なお、本作は日本語字幕に対応する予定だったが、残念ながら発売日には間に合わなかった。弊誌の取材に対してAspyr Mediaは、ローカライズ作業が完了し次第PS4/Xbox One版の日本での発売を予定しているとしていたため、そのタイミングでSteamでも日本語に対応するかもしれない。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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