『東方』シリーズから影響受ける幻想STG『Lumiette』開発中。かわいい世界で熾烈な弾幕飛び交う

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第615回目は『Lumiette』を紹介する。

『Lumiette』は「夢」をモチーフにした縦スクロール弾幕シューティングである。2018年から開発が続けられており、インディーゲームを中心とした配信プラットフォームItch.ioにて1面+αがプレイできる体験版が配信中だ。対応プラットフォームはPC(Windows/Mac/Linux)となっている。体験版をプレイした筆者自身の感想も交えて本作を紹介していく。  

本作の主人公は「Dreamer」の少女。Dreamerとは、この世の果てに住まい、空と星の裏側にある何かを夢見る存在だとされている。少女は幻想に満ちた世界を旅し、待ち受ける試練を乗り越えながら、「Dreamer」が夢に見続けていたものを探しに行くことになる。  
本作の特徴はやはりそのグラフィック。キャラクターや背景は「夢」というモチーフとマッチしたパステルカラーの色彩で統一されている。爆発エフェクトさえまるで弾ける泡のようで、ゲーム全体に幻想的な雰囲気が作り出されている。ゲームを起動すると主人公の少女がアパートから起きてくるという演出も印象的だ。縦スクロール型のSTGでありながら横長のワイド画面を採用しており、敵を倒すとゲーム画面いっぱいにエフェクトが広がってとても美しい。  

横長の画面でも快適にプレイできるように、本作の操作性には全方位STGの要素が取り入れられている。広範囲を攻撃できるショット、移動が低速になるレーザー、敵弾を消しつつ攻撃するボム、という部分までは弾幕STGおなじみのもの。しかし、広くなった画面いっぱいに出現する敵に対して、正面しか攻撃できないショットでは力不足だ。そこで本作では、右スティック(ゲームパッド操作時)の操作でも攻撃が可能になっている。広範囲に出現する敵を能動的に狙えるようになっているというわけだ。とはいえ、狙える範囲は正面から一定の角度までに制限されており、全方位を自由に攻撃することはできないため、これまでの縦スクロールSTGのゲーム性とうまく調和させられている。

本作のゲーム性には上海アリス幻樂団やケイブ作品などの弾幕STGの影響が感じられる。特に東方projectの影響が強く見受けられ、ザコ敵が妖精だったり、ボスの特徴的な攻撃にスペルカードの如く名前が付いていて背景が反転したりする。一面から敵の攻撃は激しいが、道中に倒すことで弾消しが発生する中型機が数多く配置されており、ギリギリまで弾幕を避けるスリルと敵を倒したときの圧倒的な解放感がやみつきになる。このシステム自体は『虫姫さま』などを始めよく見られるものだが、画面が広い本作では弾が消えた際にエフェクトが画面いっぱいに広がり、非常に爽快だ。細かい話になるが、レーザーで敵をあぶっている時の手応えがゲームパッドのゆるやかな振動で表現されているのも面白い。  
ステージ数は全4面となる予定で、さらに全1面のエクストラステージもあるとのこと。難易度設定は体験版では3段階用意されている。開発はアメリカ・インディアナポリスに住まうゲーム開発者Ben Nguyen氏を中心とする少数チームで行われている。配信日はまだ発表されていないが、定期的に体験版のアップデートが行われており、現在は2面の開発に取り掛かっているところのようだ。

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