JRPGライクなパーティー同士で戦うPvP『AVARIAvs』開発中。RPGでおなじみのターン制戦闘を対人に特化

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第589回目は『AVARIAvs』を紹介する。

アメリカの開発スタジオJuncture Mediaによるターン制バトルゲーム『AVARIAvs』が2019年初旬に発売予定だ。育てきった『ファイナルファンタジー』のパーティーで対戦がしたい!というコンセプトから生まれた本作は、おなじみのサイドビュー型コマンドバトルでJRPGライクなパーティー同士が戦う、やや珍しい対戦ゲームである。個性的な16人のヒーローから3人を組みあわせてパーティーを組み、多種多様なスキルを駆使して相手パーティーを全滅させれば勝利だ。戦闘中にキャラクターとスキルを強化していく本作独自の「フォーカス」システムにより、シンプルなターン制バトルに新たな駆け引きが生まれているとのこと。プラットフォームはSteam(Windows, Mac)で、価格は19.99ドルとなる予定。また、ゲーム内テキストは日本語に対応することがアナウンスされている。

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『AVARIAvs』は、『ファイナルファンタジー』シリーズなどのJRPGから強くインスパイアを受けた開発チームによって制作されたPVPゲーム。古典的なターン制コマンドバトルをベースにしながら、競技的で戦略性のあるシステムを作り上げている。プレイヤーは、4つの戦闘クラスに分けられた16人のヒーローから自由にパーティーを組み、同様にパーティーを組んだ相手と3対3で戦うことになる。戦闘の基本的な部分は、ターン毎にそれぞれのキャラクターの戦闘コマンドを選び、すべて選び終わったら素早さが早い順にコマンドが実行されていくという、まさにJRPGでおなじみのシステム。サイドビュー視点や頭身高めのキャラクターも相まって、まるで『ファイナルファンタジー VII』のパーティー同士が対戦しているような印象だ。

なめらかで高速なUIも本作の魅力

 

一方で、戦略的なPVPが楽しめるように、本作の戦闘システムにはPVEを前提としたJRPGのシステムに対してさまざまな要素が追加されている。特に戦略性をグッと高める本作の独自システムが、「フォーカス」システムである。フォーカスとは、一言で言えば戦闘中に得られる経験値のようなパラメータで、キャラクターの行動に応じてフォーカスが貯まっていく。一定のフォーカスを獲得すると、戦闘中に「フォーカスレベル」がレベルアップし、スキルを一つアップグレードできるようになる。つまり、ターン制バトルでありながら戦闘中にどんどんキャラクターが強化されていくのである。アップグレードされるごとにスキルには個性的な性能が付与されていくので、試合展開や敵の構成に合わせて、必要なスキルをその都度強化していくことができる。「フォーカス」システムによって、戦闘前のヒーローピックだけでなく、戦闘中でも状況に合わせてビルドを変えていけるというわけだ。

フォーカスバーン使用時にはミニゲームが挟まれる。成功するとよりパワーアップするが失敗しても十分強いらしい。

さらに、フォーカスレベルを5まで上げることで「フォーカスバーン」が開放される。フォーカスバーンは通常スキルとは比べ物にならないほど強力な性能を持つ、まさに必殺技だ。『ファイナルファンタジー VII』で例えれるなら、リミット技のようなものである。タダで打たれては戦況をひっくり返されてしまうので、フォーカスレベルが貯まるまでに倒し切る、デバフによりフォーカスを下げる、貯めさせないなど、フォーカスをめぐる激しい駆け引きが生まれることだろう。

4つの戦闘クラスはどれも個性的で、役割がはっきりと分かれている。くわえて、ヒーローの種族や世界観の設定がしっかりと作り込まれているのも本作の特徴と言えるだろう。Eoniは不死の生命体で感情を持たない異形の種族であり、見た目のイメージ通りデバフを操るアタッカーとなっている。Eoniが感情を得た代わりに不死性を失ったことで生まれたのが、人間のような見た目の新たな種族Humeで、戦闘クラスのMana SoldierとMagesがこの種族にあたる。いかにもJRPG主人公のようなビジュアルのMana Soldierは、もっとも攻撃的かつ物理攻撃と魔法をどちらも扱えるのが特徴で、神秘を扱うMagesは回復とバフを得意とする。Servoは意思疎通ができないEoniとHumeをサポートする機械生命体で、高い体力とサポートスキルを持つためタンクとして最適だ。さらにヒーローにはそれぞれ2つのアーキタイプがあり、フロストバーンやスキルツリーなどがそれぞれ異なるため、3つしかないパーティーの枠に誰をどう入れるかは非常に悩ましい選択になるはずだ。

『AVARIAvs』では、惑星AVARIAを舞台に、EoniとHumeの2つの種族が織りなす「感情」を巡るストーリー展開が仄めかされているが、本作はあくまで対戦ゲームであり、ストーリーモードは用意されていない。これは一体どういうことなのかというと、本作は同じスタジオにて現在開発中のRPG『AVARIA Ghost of the Immortal』と設定を共有しているためであり、いわば『AVARIAvs』は『AVARIA Ghost of the Immortal』の対戦モードが先行して公開されたものと言えるだろう。とはいえ、『AVARIA Ghost of the Immortal』はまだまだ開発段階で、詳細が明らかになるのは先のことになりそうである。

『AVARIAvs』はアメリカのスタジオJuncture Mediaによって開発されている。開発期間は既に5年を超えているとのこと。開発当初はチームメンバーの大部分が本業を持っており、その傍らに本作の開発を行っていたが、アルファ版の完成を期に2018年の1月からKickstarterキャンペーンを開始。約3万ドルの支援を受け、新たな開発体制を作ることができたことで開発を大きく進められたようだ。当初は2018年夏に公開予定だったが、一度2018年の11月8日に発売日を延期。さらに2019年初旬へと、二度目の延期が先日アナウンスされたわけだが、これはインディーゲームの開発を支援するGlobal Top Roundから追加の開発資金を得たことにより、さらなるブラッシュアップが可能になったためだとYouTubeにて述べられている。

 

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