Global Sites
いま勢力を伸ばすSteam新進気鋭「ハリソンワールド」ってどんなパブリッシャー?日本では『串焼きマスター』が人気、開発初期から関わり面白いゲームにこだわる
Steamで勢いを伸ばす「ハリソンワールド」はどんなパブリッシャーなのか、担当者に訊いた。

日本でも好評を博す串焼きローグライト『ひっぱるなよ、串焼きマスター!』のパブリッシングを手掛けるインディーゲームパブリッシャー、ハリソンワールド。本作のSteamでのレビュー総評は「非常に好評」ステータスを獲得しており、獲得したレビューのうち、約30%が日本地域のユーザーによるものとなっている。配信者やインフルエンサーが取り上げたことから、本作を知っているという読者もいるだろう。
このたび弊誌では、BitSummit PUNCHの会場にてハリソンワールドのマーケティング担当者にインタビューする機会を得た。本社はどのようなパブリッシャーで、どのような展望を掲げているのかなど、いろいろ訊いてみた。
ハリソンワールドはどんなパブリッシャー?
――自己紹介をお願いします。
楊氏:
ハリソンワールドの楊と申します。主に中国と日本向けのマーケティングを担当しています。
――ハリソンワールドはどんな会社で、どんな活動をされているのでしょうか。
楊氏:
まだ設立されて間もないパブリッシャーですが、スタッフたちの歴の長いマーケティングの経験を活かして日本を中心に世界へ向けて販売を拡大しているところです。今後はみなさんにより多くのゲーム体験を提供し、さまざまなことに挑戦していきたいと考えています。たとえば、コミュニティ運営や今回のようなイベント出展など、自社のマーケティング経験を強みとして、みなさんに新鮮な体験をお届けできればと思います。
また、かつてはゲームコンピレーション制作という方法をとっていましたが、今はゲーム開発の初期段階から開発チームに寄り添い、リリースまで一緒にゲームを良くしていくという方式を軸にしています。
――パブリッシングタイトルから「ハリソンワールドらしさ」が感じられるのは、仰るように開発初期から二人三脚で作っているところに理由がありそうですね。
楊氏:
特に『Hope of Elements ー 元素の旅路』や『復興しよう!温泉町』などは、グローバルに展開するにあたりどのような要素を入れる必要があるかなど、開発の初期から開発チームにアドバイスしてきました。最初に手がけた『ドラゴンの歌:料理と冒険』も開発初期からグローバル市場を視野に入れた提案を継続的に提供し、最適化を図りました。こちらは実際欧米で好評を博しています。また、『ひっぱるなよ、串焼きマスター!』(以下、串焼きマスター)は日本での反響が大きく、インフルエンサーによる配信も多くおこなわれました。

――こうして見ると、発売済み・発売予定のラインナップも充実してきていますね。ハリソンワールドのこれまでのタイトルでセールス的にもっとも成功を収めているのはどの作品ですか。
楊氏:
やはり『串焼きマスター』ですね。
――『串焼きマスター』が売れているのはどういった理由からだと思いますか。
楊氏:
まず本作は、開始から3分程度で遊び方を理解できるだけのわかりやすさを備えているところが大きいと思います。また遊び方を理解したあとにも、さまざまな組み合わせを試して結果を確認したくなるところがプレイヤーを継続的に惹きつけるのではないかなと。
ちなみに「臭豆腐」のようなローカルな要素も入れましたのではじめは戸惑いがあったかもしれませんが、予想外に日本人プレイヤーから良い反応が得られました。その反響の良さ、フィードバックも結果に繋がっていると思います。
――すぐ分かりやすい面白さと、口コミが成功を引き寄せたと。そんな『串焼きマスター』も含めて、ハリソンワールドらしさ、アイデンティティはどのようなところにあると思いますか。
楊氏:
アイデンティティはまだ模索段階にあります。現在取り扱っているゲームジャンルは、ローグライクとアクションの融合、カードゲームなどに傾倒していて、それぞれに斬新な要素がたくさんあります。今後も「プレイヤーがゲームを素早く直感的に理解でき、すぐに楽しめる体験」を届けたいというのが方針ですね。

ハリソンワールドのこれからについて
――これからよりグローバルに展開していくと思いますが、現時点ではどのエリアに対してのマーケティングに強みを感じていますか。
楊氏:
今一番自信があるのは中国と日本です。日本では現状、ローグライク・アクションなどをどのように展開していくかが課題となっています。また、今後は欧米市場にどのように影響力を拡大していくかも視野に入れつつ、アクションゲームの開発を進めていく予定です。
――新しいパブリッシャーとしては各タイトルのレビュー数が数百件あるなど、一定の結果を出せている印象があります。秘訣はありますか。
楊氏:
私たちのチームはもともとゲームプレイヤーの集まりでしたので、自分たちが本当に面白いと思えるようなゲームを作ることを大事にしています。開発のアドバイスに際しても、プレイヤー目線に立っておこなっているのでそれが理由にあるかなと思います。引き続き、プレイヤーの視点に立ってゲームをプロモーションすることが重要だと考えています。
――今後リリース予定のタイトルについて教えてください。
楊氏:
8月12日に『Re:Night ― 終わらぬ夜』をSteam向けに正式リリースする予定ですので、ぜひチェックしてみてください。また、『ダイス・タバーン:運命の一投』は本年第3四半期のリリースを目標にしていて、『ナイトブラッドW:断罪の狼』は本年第4四半期のリリースを目指しています。『ダイス・タバーン:運命の一投』はSteamにてデモ版を公開しており、『ナイトブラッドW:断罪の狼』はSteam Nextフェスに参加予定ですので、ぜひプレイしていただけると幸いです。


――ありがとうございました。
ハリソンワールドのパブリッシングタイトルについては、Steamの同社のパブリッシャーページも確認してほしい。
[聞き手:Ayuo Kawase]
[執筆・編集:Kei Aiuchi]
[編集:Hideaki Fujiwara]
この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。


