『アーマード・コア6』で心が折れそうな初心者に贈る、シリーズ未経験者目線の攻略ガイド。最序盤で詰まる人向けの「初級編」

 

本日8月25日、『アーマード・コア』シリーズ(以下、『AC』シリーズ)最新作となる『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』 (以下、AC6)が発売された。対応プラットフォームはPC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S。ナンバリング前作である『ARMORED CORE VERDICT DAY』発売から約10年が経過しており、シリーズファンにとっては待望の新作だろう。


先述した通り『AC』シリーズはここ10年、完全新作だけでなくリメイクやリマスター作品もまったくリリースされてこなかった。それゆえに名前は聞いたことがあるあるいは興味はあるものの、プラットフォームなどの問題からプレイするハードルが高くて手が出せないユーザーも多くいたのではないだろうか。そうしたなかで、今回現行機向けに新作がリリースされたかたちだ。また本作は『AC』シリーズとしては初めて、PC(Steam)向けにもリリースされる。PCゲーマーにとっても、遊び慣れたプラットフォームで『AC』シリーズに触れるチャンスと言える。

実際筆者もこれまでの『AC』シリーズプレイ歴は浅く、『ARMORED CORE 2』と『ARMORED CORE for Answer』を友人宅で少し遊び、以来シリーズ作品を遊ぶ機会を逃していた。そんな『AC』シリーズ初心者である筆者は、同じシリーズ初心者に向けて警告したい。このゲームは、とても難しい。筆者は発売前に本作に触れる機会を恵まれ、最序盤にあたるChapter 1をプレイした。しかし、本作では序盤からすでに高難易度であり、何度となくリトライを重ねることになった。

ただ、諦めずに攻略を続ければ、難しさの先に本作ならではの面白さもあった。本作は序盤で苦戦したからといって投げ出してしまうには、あまりにも惜しいゲームだ。そこで今回は、筆者と同じように苦戦するであろう初心者が本作の面白い部分まで到達できるように、Chapter1で実際に詰まったポイントをもとにした攻略情報を紹介する。

※本稿はフロム・ソフトウェアからコードの提供を受け、本作Steam版でのプレイに基づき執筆している。また本稿における記述はApp Ver.20 Regulation Ver.1.01時点の情報となる。なお本稿には『AC6』Chapter 1のミッション内容に関する記述やスクリーンショットなどを含むため、閲覧の際は留意されたい。


詰まりポイント1「チュートリアルボスでいきなり詰まる」

本作を遊ぶ『AC』シリーズ未経験者はまず、チュートリアルボスである大型武装ヘリの強さに驚くことになるだろう。実際筆者も何度もここでリトライすることになった。おそらくシリーズ未経験者が本作において最初に躓くポイントが、ミサイルの避け方だろう。大型武装ヘリは頻繁に誘導ミサイルを使用してくるので、これをある程度避けられるようにならなければ勝負にならない。

オペレーターであるハンドラーからのアドバイスにもある通り、地上にいるとミサイルの直撃はかわせても爆風を食らうので、空中で避ける意識が必要だ。なおミサイルはフックのような軌道で飛んでくるので、左右ではなく前後の動きを加えると避けやすい。ミサイルが飛んでくるのが見えたらジャンプおよび前後にクイックブースト。これを覚えるだけでも相当被弾は減るはずだ。

なお本作では、照準中央にあるロックカーソルが赤色になると照準追従が有効になる。正確にエイムせずとも弾は当たるので、エイムに意識は割かず、回避に集中するのが重要だ。操作がしっくりこない場合は、ボタン配置を見直すのも手だ。ミッション中でもPAUSEメニューのSYSTEM→操作設定(キーボード+マウスの場合は入力機器設定→キー設定)から操作設定の変更ができる。筆者はキーボードでプレイしたが、左手は移動に集中したい、という理由で、肩部兵装のQキー、Eキーをマウスのサイドボタンに割り当てた。ここで自分のやりやすいボタン設定/キーアサインを見つけておくとこれからの戦いも楽になるだろう。


チュートリアルからいきなりとんでもない強敵だが、ここを越えるとしばらく簡単な任務が続く。さらに機体のアセンブル(パーツの組み換え)やパーツショップ機能が解放されてカスタマイズの楽しみも味わえるようになるので、「ここさえ乗り切れば」の気持ちで諦めずトライしてみてほしい。

詰まりポイント1の攻略情報まとめ
・ミサイルは空中で前後に避ける。
・カーソルが赤色になる距離を維持して、回避に集中。
・操作しづらい場合はボタン設定/キーアサインを見直し。


詰まりポイント2「パーツショップでの買い物で詰まる」

ミッションをいくつかクリアしていれば、そろそろお金(COAM)が貯まってきている頃だ。新しいパーツを買いに、期待に胸いっぱいでパーツショップを開くことだろう。ただ、ここにも初心者が突き当たるであろう壁が待っている。パーツのスペックに書かれていることの意味が分かりづらいのだ。「EV負荷」や「積載量」といきなり言われても、ほとんどの初心者はピンと来ないだろう。

ここでひとつ安心してほしいのは、本作はパーツの購入額と売却額が同額となっている点だ。つまり適当にパーツを買っても、プレイヤーの総資産額は減らない。手間はかかるが、適当に買って機体のテストを繰り返し、自分好みのパーツを揃えていくことも可能だ。スペックに関する用語を学ばなくても、パーツを試しながら覚えていくことも可能となっている。


なお本作では、ミッション中にチェックポイントが用意されている。チェックポイント後なら機体を破壊されても何度でもコンティニューが可能で、コンティニュー画面では機体をアセンブルし直すこともできる。ただしコンティニュー画面からのアセンブル変更は、現在所持しているパーツ内からしか行えない点には注意が必要だ。今すぐ使わないからとむやみにパーツを売りすぎると、コンティニュー時の攻略の幅を狭めることになる点には注意したい。

そのほか、パーツショップ以外にもパーツを入手できる箇所はいくつかある。トレーニングプログラムのクリアでもかなり有用なパーツがもらえるので、腕前に関わらずとりあえずクリアしておくのがおすすめだ。

詰まりポイント2の攻略情報まとめ
・パーツの購入額と売却額は同じ。
・ミッション途中のアセンブル変更は所持しているパーツ内からしか行えない。
・トレーニングプログラムをクリアするとパーツがもらえる。


詰まりポイント3「序盤でいきなり現れる巨大ボスに詰まる」

序盤は提示されたミッションをすべてクリアしていくことでストーリーが進行する。基本的には簡単なミッションが多いなかで、筆者が少し苦戦したのがミッション「武装採掘艦破壊」に登場する大型ボス「ストライダー」だ。

このミッションは3部構成になっている。まずはストライダーに接近し、脚部の破壊を目指す。ストライダーからは一定周期でプレイヤーを追尾するレーザー光線が放たれるので、これに当たらないように注意しよう。レーザーを引き付けて左右にクイックブーストすれば避けられるはずだ。

脚部を破壊した後は艦体をのぼり、サブジェネレーターの破壊を目指す。この時も一定周期でレーザーが放たれるが、今度は追尾型ではなく拡散型になっている。このフェーズはジェネレーターを狙える位置まで移動するのにEN(ブーストゲージ)をかなり消費するので、レーザーはクイックブーストで回避するよりも、物陰に隠れてやり過ごすのがよい。ENゲージの管理を意識しよう。

余談だが、サブジェネレーターはブレードであれば側面からでも破壊可能だ。レーザーから身を隠しながらサブジェネレーターを破壊できるので、装備しているなら試してみてほしい。

サブジェネレーターをすべて壊すと、アイボール砲台との一騎討ちとなる。これまで使用してきた拡散レーザー、追尾レーザーに加え、大型ミサイル、電磁パルスで攻撃してくる。真正面からやりあうのは遮蔽物が少なくて危険だ。ここは砲台の斜め横にあるでっぱり部分に降りるといい。ちょうどよく段差になっていて、アイボール砲台の攻撃をすべて段差で防ぐことができる。こういった安全地帯はほかのミッションでも見つけられる場合があるので、攻略においては地形を把握するのも大事だ。

 

詰まりポイント3攻略情報まとめ
・追尾レーザーはひきつけてクイックブーストで避ける。
・拡散レーザーは物陰に隠れてやり過ごし、ENを温存する。
・アイボール砲台斜め横のでっぱりは安全地帯。

今回は序盤攻略の初級編として、3つの詰まりポイントを紹介した。とはいえ、これでもChapter 1はまだ道半ば。この後にも手ごわいミッションが待ち構えている。攻略に詰まったら、さまざまなパーツのアセンブルを試行錯誤してみよう。「REPLAY MISSION」からクリア済みのミッションをプレイして、お金を貯めたり腕を磨いたりするのもいい。

なお弊誌では、Chapter 1後半の難関ミッション攻略情報の掲載も予定している。Chapter 1後半の攻略に苦戦している場合は、そちらも参照してほしい。

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』はPC(Steam)/PlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中だ。