ハクスラARPG『Grim Dawn』無料大型アプデ11月16日配信へ。ドロップバランス見直し、基礎スキルとして無敵回避/ポーション追加など盛りだくさん

 

デベロッパーのCrate Entertainmentは11月12日、『Grim Dawn』のバージョン1.2アップデートを現地時間11月16日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com)/Xbox One/Xbox Series X|S。本アップデートではゲームシステムの改善や、回避スキルの追加などがおこなわれる予定だ。

『Grim Dawn』はアクションRPGだ。ハクスラ作品として、戦闘を繰り返してキャラを育成しつつ、人類が絶滅の危機に瀕しているファンタジー世界で冒険する。本作では複雑な育成要素が存在し、2つのマスタリー(クラス)を選択して組み合わせるなどが可能。またコモンからレジェンドまでのレア度があるアイテムや、クラフト要素なども用意されている。最大4人でのオンラインマルチプレイに対応。またゲーム内は日本語表示に対応している。

本作は2010年に発表され、2014年に早期アクセス配信を開始。2016年2月には正式リリースを迎えた。そして2017年5月には売上100万本を達成するなど、多くのユーザーを集めてきた(関連記事)。本稿執筆時点のSteamユーザーレビューでは、約7万2000件中93%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。


そんな本作の最新アップデートとなるバージョン1.2が、11月16日に配信される予定だ。まず本アップデートでは、レベルスケールの拡張がおこなわれる。本作ではプレイヤーキャラのレベルに応じて敵の強さも上昇する。この敵の強さの上限が、レベル100まで拡張されるとのこと。ノーマル難易度でも数多くのエリアが、エリート難易度ではすべてのエリアが変更適用範囲となるようだ。

ドロップアイテムの排出バランスも見直され、ドロップするアイテムの量は30~60%減少。一方で、ドロップアイテムの品質や、獲得する鉄片(ゲーム内通貨)の量を大幅に上昇させるとのこと。

また本アップデートでは、新たに回避スキル「Evade」が追加される。Evadeを使用すると、ほかのアクションを中断して即座に任意の方向にダッシュすることが可能。この時、短時間の無敵フレームも付与されるという。Evadeは基礎スキルであり、デフォルトでスペースキーに設定されている。なお既存プレイヤーがEvadeを使用するには、キーバインドを設定し直す必要があるとのこと。


さらに、ヘルスおよびエナジーを回復するポーションがゲームから削除される。代わりにプレイヤーキャラは、ポーションを基礎スキルとして所持するようになるとのこと。また専用のポーションボタンがクイックバーに追加されるようだ。

このほか、新しいアクセシビリティ機能なども追加される。昼夜サイクルを無効にすることでゲーム内時間を固定したり、ゲーム内に現れる霧の演出を無効にしたりすることができるようになるという。また、クイックバーにスキルのクールダウンを表示する機能も追加されるようだ。ほかにも本アップデートでは、大量の変更点が盛り込まれる予定だ。詳細は公式パッチノートより確認可能だ。

本作を手がけるのは、アメリカに拠点を置くCrate Entertainment。『Titan Quest』の元開発メンバーによって創設されたスタジオだ。同スタジオはこれまでに、本作の追加コンテンツを継続的に配信してきた。有料の大型拡張コンテンツに関しては2017年に「Ashes of Malmouth」、2019年には「Forgotten Gods」が発売。そして今年8月30日には、新たな大型拡張コンテンツ「Fangs of Asterkarn」が2024年に発売されると発表された。開発元によれば、この度おこなわれる大規模な無料アップデートは、この5年振りの拡張コンテンツに備えたかたちとのこと。

『Grim Dawn』は、PC(Steam/GOG.com)/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。バージョン1.2アップデートは、現地時間11月16日に配信予定だ。