オープンワールド吸血鬼サバイバル『V Rising』来年第2四半期に正式リリースへ。大型アプデで雪深き新エリア登場&ゲームエンジン“完成”へ


デベロッパーのStunlock Studiosは9月28日、次回の大型アップデートにて『V Rising』を正式リリースすることを発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。同アップデートの配信は2024年第2四半期を予定しているとのこと。


『V Rising』はオープンワールド型のアクションRPGだ。本作の主人公は吸血鬼だが、人類の手によって滅びの寸前まで追い込まれ、長らく眠りについていた。目覚めた主人公は世界を探索しながら、敵と戦い血液を吸い取ることで新たなアビリティなど強化要素を獲得。そうして強大なる吸血鬼の力を取り戻していくのだ。また素材を集めて加工し、領主としての自らの城を建設する要素なども用意されている。

本作はSteam向けに2022年5月に早期アクセス配信開始。そして2023年1月には売上300万本を達成するなど、多くのユーザーを集めてきた。本稿執筆時点のSteamユーザーレビューでは、約6万3000件中88%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。

そんな本作が2024年第2四半期に正式リリースを予定していることが伝えられた。本作開発元が、公式サイトおよびSteamの本作公式ニュースにて発表したかたちとなる。本作はこれまで実験的なゲームエンジンを使用してきたという。そして同発表によるとこのエンジンのアップグレードが可能になり、より安定した状態や最適化を実現しているとのこと。エンジンのアップグレードの目途がたったことで、本作の正式リリースを発表される運びとなったようだ。

本作の正式リリースとなるバージョン1.0では、システムの改善やコンテンツの追加などがおこなわれる見込みだ。同発表にて一部紹介されている内容によると、まず新たなエリアとして雪山地帯が追加される。またこの土地では新たな敵派閥やボスが現れるようだ。さらに詳細は明かされていないが、「究極のライバル」や「最終チャレンジ」と称される存在も用意されているという。これらのコンテンツを通して、伝説の壮大なフィナーレを飾るような体験が届けられるとのこと。なおバージョン1.0で本作は完結せず、以降もさらなるコンテンツが追加される予定だ。


また正式リリースでは、キャラクターの見た目を細部までカスタマイズできる要素が追加されるようだ。現在はバリエーション豊かな服装や、カラーパレットや染色システムの可能性を試している段階にあるとのこと。高貴な衣装や神秘的なガウンなど、理想とするヴァンパイアの雰囲気を実現できるようになることを目標として、開発が進められている様子だ。

そのほかユーザーからのフィードバックに基づいて、スペル(アビリティ)の調整がおこなわれる。詳細は検討中ながら、ゲーム序盤において柔軟にスペルを獲得することが可能となるという。これによって、より自由にプレイスタイルを追求することができるようになると見られる。また同発表の最後では、リアルタイムイベントの実装も示唆されている。PvEモードとPvPモードの両方で、貴重な資源や報酬を得られるイベントが追加される予定だ。なお今回明かされた一連の要素は変更される可能性もあるそうなので、留意されたい。

そして2024年第2四半期の正式リリースに向けて、本作開発元はバージョン1.0の詳細なアップデート内容を今後も伝えていく予定だそうだ。Steamの本作公式ニュースなどから閲覧可能の「開発者日記」より伝えられるとのこと。続報を期待しておこう。

『V Rising』は、PC(Steam)に向けて早期アクセス配信中だ。