YouTube上で直接ゲームを遊べる新機能「Playables」一部に向けテスト実装中。Googleゲーム事業の“次なる一手”か

 

YouTubeにて9月5日より、同サイト上でゲームを遊べる機能「Playables」が一部ユーザーに向けてテスト実装されているという。YouTubeのテスト実装中機能一覧ページにて明かされている。海外メディア9to5Googleなどが伝えている。


「Playables」は、PCとモバイルの両方で、YouTube上で直接ゲームをプレイできる機能だという。現在限られたユーザー向けにテスト実装されている機能であり、対象者のYouTubeのホームフィード(トップ画面)上にはPlayablesのセクションが追加されるとのこと。YouTube上の履歴ページにて、Playablesの履歴や保存したゲームの進行状況を確認・管理できるそうだ。

Playablesについては、今年6月にThe Wall Street Journalが実装に向けた動きが見られることを伝えていた。同誌の報道によれば、社内テストではボールを落下させてドーナツ型のブロックを壊すゲーム『Stack Bounce』が用いられていたとのこと。なお同作はGoogleが提供するミニゲーム集『GameSnacks』の収録タイトルのひとつだ。


そうした報道にて登場が噂されていたPlayablesが今回、ひっそりとテスト実装されていることが判明したかたち。テストの結果を受けて、今後正式に発表・実装されるかどうかの判断がおこなわれていくことだろう。現状詳細は不明ながらPlayablesのゲームはYouTubeのサイト上や公式アプリ上で動作することになると見られる。上述の『GameSnacks』収録作品群は、いずれもHTML5技術などを利用し端末上で動作する、シンプルで軽量な作品が中心となっている。Playablesが実際に展開されるとすれば、まずそうしたミニゲームを主力としていくのかもしれない。

なおYouTubeを擁するGoogleはクラウドゲームサービス「Stadia」を提供していた。サーバー側でゲームを実行し、ユーザーはGoogleのスマホPixelシリーズやchrome OSタブレット、Chromecast Ultraなどでストリーミングゲームプレイが可能であった。2019年11月に欧米14か国にてサービス開始され、当初は大手メーカーのタイトルからインディーゲームまで幅広いゲームを提供していた。一方で2022年9月30日にはサービス終了となることが発表。Stadiaは日本に上陸することなく、今年サービスを終えた(関連記事)。


PlayablesはGoogleによる次なるゲーム事業の一手として模索されているのかもしれない。Playablesが正式に実装されるとすれば、YouTubeを介するという点で、一般的なクラウドゲームサービスなどとは違ったアプローチのサービスになりそうだ。

「Playables」はYouTubeにて一部ユーザー向けにテスト実装中。


なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。