宇宙RPG『Starfield(スターフィールド)』開発元スタッフが宇宙要素入り「偽診断書」を配布して注目集まる。宇宙を冒険したいみんなの休み取得を応援

Bethesda SoftworksのPete Hines氏が「『Starfield』を遊ぶために休みが必要なら」として「偽診断書」を配布。一見それらしいものの宇宙要素満載の内容が、ユーザーの笑いを誘っている。

Bethesda Softworksは9月6日、『Starfield』の発売を予定している。対応プラットフォームはPC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|Sで、Premium Edition以上のバージョンを予約購入すると最大5日間の先行プレイが可能。日本時間でも本日より先行プレイが開始されている。

先行プレイ開始に際して、Bethesda SoftworksのPete Hines氏が「『Starfield』を遊ぶために休みが必要なら」として「偽診断書」を配布。それっぽく見えるものの宇宙要素満載の診断書が、ユーザーの笑いを誘っている。


『Starfield』は、『The Elder Scrolls』シリーズや『Fallout』シリーズの開発で知られるBethesda Game Studiosが手がけるRPGだ。本作では人類が太陽系外に進出している2330年の世界を舞台に、プレイヤーは希少なアーティファクトを求める宇宙探検家集団コンステレーションの一員として、広大な宇宙の星々を冒険する。

本作には100以上の星系に1000以上の惑星が存在し、プレイヤーはすべての惑星について、好きな場所に着陸して探索できる。惑星によっては高度に発展した都市があり、多彩なクエストも用意されている。また、プレイヤーキャラクターのカスタマイズ要素も充実。人物のバックグラウンドも設定できるほか、スキルによる強化も可能。そのほか宇宙船にはさまざまなタイプが存在し、カスタマイズ・アップグレードが可能だ。

本作Premium Edition以上のバージョンの予約購入者向けには、本日より先行プレイが開始。これに際して、Bethesda Softworksのパブリッシング責任者Pete Hines氏がおこなった投稿が注目を集めている。Pete氏は先行プレイまたは正式リリースで本作を遊ぶために休みを必要とする人に向け、療養休暇を申請する“偽診断書”の画像をX(旧Twitter)にて投稿。「“Peteおじさん”に任せて」とコメントしている。


Pete氏が投稿した偽診断書は、医師が患者の学校や職場などに向けて、患者の休暇を要請する内容だ。患者が氏名を書きこむ場所もあり、それらしい体裁が整っている。一方で休暇の理由については、Tau Ceti IIへの遠征中、Ashtaに嚙まれたことによる感染症の治療中との説明。さらに偽診断書の締めくくりには、Pete Hines氏の名前も記載。コンステレーション(Constellation)におけるARS医院長かつ医学博士といった仰々しい肩書が連なっている。

もちろんPete氏は医師ではなく、念を入れてかXアカウントにも「not a doctor」と記載されている。コンステレーションのほか、Tau Ceti IIやAshtaはいずれもゲーム内に登場する惑星や敵性生物の名称と見られ、『Starfield』にちなんだ偽診断書となっているわけだ。よく確認すればすぐ違和感に気づくような内容だろう。

特に注目作においては、発売に際してSNS上で休暇を取得したことを伝えるユーザーが多数見られる(関連記事)。本作についても、発売日に休みを取って少しでも長く遊びたいというユーザーは多いだろう。そうした動きを想定してか、Pete氏は休暇を取得するための“偽診断書”を用意していたようだ。小粋なジョークにユーザーらは笑いを誘われた様子で、「Peteおじさん」の頼もしい(?)計らいに感謝を述べている。


Bethesda Game Studiosの過去作である『The Elder Scrolls』シリーズや『Fallout』シリーズは大ボリュームのオープンワールドゲームである点も特徴であった。『Fallout 4』では発売後3週間にわたってゲームにのめり込み続けた結果、仕事を失い離婚されたという人物が訴訟を起こす事態まで見られた(Forbes)。

そんな同スタジオの新作『Starfield』も、多大なコンテンツを含んでいるようだ。本作では都市や主要なロケーションは手作業で開発されているといい、手作業によるコンテンツはスタジオが手がけた作品史上最大のボリュームがあると伝えられている(IGN)。また会話文は25万行以上であることも明かされており、これは『The Elder Scrolls V: Skyrim』と『Fallout 4』をあわせたボリュームよりも多いという(関連記事)。遊びつくすためには相当な期間を要しそうだ。

幾度かの延期を経て、遂に発売となる『Starfield』。Bethesda Game Studios史上最大のボリュームになるとされる本作を遊びつくすためには、相当な期間も要することだろう。生活や仕事とのバランスに気を付けて、のめり込みすぎないように遊びたいところだ。

『Starfield』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに9月6日発売予定。Xbox/PC Game Pass向けにも提供される。また、Premium Edition以上のバージョンを予約購入すると先行プレイが可能となっている。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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