基本プレイ無料エイム上達ソフト『Aimlabs』正式リリースで「Steam話題の新作」に躍り出る。根強い支持誇る定番練習ソフトのひとつ

 

デベロッパーのStatespaceは6月17日、『Aimlabs』をPC(Steam)向けに正式リリースした。本作はさっそくSteamの「話題の新作」に躍り出る勢いを見せている。また6月14日には、ランクシステムなどを新たに盛り込んだ大型アップデートが配信されている。

『Aimlabs』はFPS/TPSにおけるエイム練習用のゲーム/トレーニングソフトだ。本作では各FPS/TPSゲームで求められる「標的に照準を合わせる」技術に特化して、トレーニングをおこなう。さまざまな練習パターンが用意されており、正確なエイムや素早いフリック操作の向上など目的に応じた練習ができるのだ。

本作は2018年2月にSteamで早期アクセス配信を開始した。当初の同時接続プレイヤー数は比較的少なく、毎月ピーク時でも100人未満を記録する月が多かった(SteamDB)。しかし年月を経るごとにプレイヤーも集まり、2020年8月には最大で5000人を超えるプレイヤーが集合。2021年5月には本作の最大同時接続プレイヤー数である1万381人を記録した。また本稿執筆時点のSteamユーザーレビューでは、約8万8000件中94%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。地道な開発・運営で支持を獲得してきたソフトなわけだ。

そして早期アクセス配信から約5年が経った6月17日、本作がSteam向けに正式リリースされた。さらにはSteamトップページの「話題の新作」に躍り出ている。とはいえ、急激にプレイヤーが集まったというわけではないようだ。正式リリース前から本作Steam同時接続プレイヤー数は4000人前後で推移し、多くのプレイヤーが日常的に本作をプレイしていたのだ。話題の新作となったのも、普段から順調にプレイヤー数を維持しているなか、正式リリースされた結果だと考えられる。いまや本作を、FPS/TPSゲームのトレーニングでは欠かせないと思うユーザーもいることだろう。


また本作には、6月14日に大型アップデートが配信され、ランクシステムが新たに導入された。ランクではエイム力を測るための3つのスキルカテゴリーが用意され、カテゴリーごとにさらに3つのタスクが存在している。つまり計9つのタスクをこなすことで、プレイヤーのランクが測られる。各タスクは慎重に設計されており、シーズンごとに変わっていくとのこと。現在おこなわれているシーズン1では、「フリック」・「トラッキング」・「スイッチ」の3つのカテゴリーが用意されている。なお、ランクにはBRONZEからGRANDMASTERまでの9段階が存在している。


ランクの各シーズンをプレイすると報酬を獲得することができる。報酬では武器のスキンや、プレイヤーのランクが記載されたバッジや称号などが得られる。シーズン1終了後にはランキングの上位1000名に「S1 Challenger」、上位10名に「S1 Champion」の限定称号が与えられるとのこと。

また本作のシーズン1ランクを通して、Red Bull Ready Checkの予選がおこなわれる。Red Bullとのパートナーシップにより、同大会の種目として『Aimlabs』が用いられるかたちだ。参加資格は米国に在住する18歳以上のプレイヤーで、本作の同地域ランク内順位でトップ6に入れば同大会への出場権が得られる。賞金総額5万ドル(約710万円)をかけた戦いがテキサス州ダラスにて開催され、ライブ配信もされるとのこと。詳細は公式サイトより確認可能だ。

『Aimlabs』はPC(Steam)向けに基本プレイ無料で配信中だ。なお、本作はEpic Gamesストア向けにも配信中で、こちらは本稿執筆現在まだ早期アクセス配信中とされている。