『ストリートファイター6』の自動実況機能は“意外と配信プレイと相性よし”と実況キャストがコメント。喋ってられなくても代わりに実況

 

eスポーツキャスターのアール氏は12月19日、自身のTwitterアカウントで『ストリートファイター6』の自動実況について発言した。実況キャストを担当する同氏のもとにはさまざまな意見が寄せられているとのこと。その中には、格闘ゲームの配信との相性が良いという声もあるようだ。

『ストリートファイター6』は、カプコンが2023年6月2日に発売を予定している格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズの最新作だ。リュウ、ケン、春麗、ガイルといったお馴染みのキャラクターをはじめ、『ストリートファイターV』から登場したルークや、さまざまな新キャラクターが登場。新システムのドライブシステムを採用し、シンプルながらも爽快なバトルが楽しめるようだ。

新システムはドライブシステムのみではなく、対戦には関わらない部分にも多く存在している。その1つとして本作から採用されたのが自動実況機能だ。自動実況機能はゲームが戦況を読み取り、実況をしてくれる機能だ。日本語の実況を担当するのはアール氏のほか、フリーアナウンサーでeスポーツキャスターとしても活躍する平岩康佑氏。さらにデーモン閣下が日本語解説を務めている。

自動実況機能では、対戦中にコンボを決めた際や画面端に追い込んだ際など、状況に応じた実況がおこなわれる。観戦している側は、実況がもたらす情報により、その対戦がどういった状況になっているのかわかりやすいようになっている。さらにプレイヤー側も実況を聞くことで、相手キャラクターから視線を外さずに耳だけでゲージ、体力のおおよその状況が把握できるなど、プレイの助けとなることもあるだろう。

自動実況機能は、初めて発表された際にはユーザーから否定的な意見もあった機能だ。おもな理由として「プレイに集中できなさそう」といった意見がSNS上などであがっていた。しかし、これまでに2度おこなわれたクローズドベータテストの結果、SNS上では「デーモン閣下に褒められるのが嬉しい」「実況がないと物足りなくなってきた」と、賛成意見も見られる。

そして前述のアール氏は12月19日に、自身のTwitterアカウント上で自動実況について言及。同機能について「格ゲー配信と相性がいい」との見解を伝えている。格闘ゲームの配信において「配信者が対戦に集中しても実況が状況説明と解説をするので見やすい」という意見もあったとのこと。新しい試みだけに発見があるとして、驚きを語っている。

ゲームに集中しているときに口が止まってしまう、というユーザーは少なくないだろう。それが格闘ゲームとなればなおさらだ。格闘ゲームにおいては、相手キャラクターに視線を向け、その一挙手一投足に意識を向ける必要がある。相手の動きに反応し、適切に対応する必要がある格闘ゲームでは、なかなか喋る余裕がない。そういったユーザーが格闘ゲーム配信をする際に役立つ機能であることには違いないだろう。『ストリートファイターV』で活躍するプロゲーマーの竹内ジョン氏も、自動実況機能の恩恵を受けているようだ。

一方、プロゲーマーのウメハラ氏は、7月3日の配信内でアール氏の実況に対して、「野田(アール氏の本名)カット割引してほしい」と辛辣な発言。それに対してアール氏は、配信のコメントで「つけたい人だけつけてくれればいいのです。たくさんオプションがあることは良い事です」とウメハラ氏へレスポンスしている。ただし、これはあくまでも古くから付き合いのあるアール氏とウメハラ氏の関係性があっての、冗談としての発言だったことを付け加えておきたい。

『ストリートファイター6』は2023年6月2日、PC(Steam)および、PS5/PS4/Xbox Series X|S向けに発売予定だ。



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