拠点防衛2.5DSTG『溶鉄のマルフーシャ』コンソール版発表、今冬発売へ。辛い世界を生きる少女たちの戦い


弊社アクティブゲーミングメディアのパブリッシングブランドPLAYISMは9月14日、『溶鉄のマルフーシャ』コンソール版を発表した。今冬発売予定。コンソール版の対応プラットフォームはPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switchとなっている。本作がPC(Steam)以外のプラットフォームでもプレイ可能となるわけだ。

『溶鉄のマルフーシャ』は、少女たちが国境の門を守って戦う、世知辛い2.5Dハイテンポシューティングゲームである。本作の舞台は、周辺国と戦争中の軍事独裁国家カゾルミアだ。主人公の少女マルフーシャは、高校卒業後パン屋の店員として働いていた。しかしある日、国の兵員不足により徴兵されてしまい、衛兵として国境付近の門を守ることになる。本作では、衛兵として敵国の機械兵と戦うマルフーシャの姿が描かれていく。


衛兵となったマルフーシャは、監督官の下で国境門の防衛にあたる。マルフーシャが守る門には、毎日大量の機械兵が押し寄せてくる。マルフーシャは携えた銃火器を使用して、大小さまざまな機械兵たちを撃退。敵の攻撃から門を守ることが、衛兵としてのマルフーシャの任務となる。プレイヤーは、マルフーシャを操作して弾丸を放ち、敵を攻撃して門が破壊されないように戦うわけだ。

また、マルフーシャが1日を無事に終えると国から給与が支払われ、稼いだお金を使って物資が購入できる。物資はカード形式となっており、攻撃力/連射力/リロード速度を含めた6種類のマルフーシャのステータス強化や、アサルトライフル/ショットガン/サブマシンガンといった10種類以上の銃火器、一緒に戦ってくれる少女たちや使い捨ての武器などのカードが存在。1日の戦闘終了後に、3枚のランダムなカードからお金を払って1枚を購入することで、明日の戦いに備えていく。ただしマルフーシャの給与は、基本給から所得税や厚生年金、光熱費や家賃などが引かれてしまうため少ない。さらに、ゲームの進行に応じて消費税や住民税まで導入されるほか、門の損傷具合に応じて修理費も給与から天引きされてしまう。少ない手取りによって、世知辛い世界が表現されている。


また本作では、ディストピア世界やマルフーシャを含めた少女たちが、2.5Dのグラフィックで描写されている。仲間のキャラクターとしては、元エリート狙撃兵の不眠症スナイパー・フェリセット(上級狙撃兵)や、口調はとてもキツいが世話焼きな衛生兵ベルカ(サブマシンガン兵)など7人の少女が登場。戦いの合間には、マルフーシャや仲間の少女たちが、宿舎で束の間の休息を過ごすシーンも用意されている。

そのほか要素としては、仲間やプレイ状況に応じた複数のエンディングが存在。ゲームモードとしては、マルフーシャを主人公としたメインモードと、マルフーシャを含めた8人の誰かを操作してランダムステージで生き残りを目指すチャレンジモードが用意されている。拠点を守って戦うアクションSTGパートは、基本的には敵を狙って倒すだけなので、複雑な操作は必要なくプレイし易い点も特徴だろう。本作では、グラフィックやゲームプレイを通して、生き辛い世界で戦う少女たちの姿が描かれていく。


本作を手がけたのは、イラストレーター兼個人ゲーム開発者のhinyari9氏だ。本作は、2021年8月にPC(Steam)向けにリリースされた作品である。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で1645件中93%以上の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。プレイヤーからは世界観や緻密なドット絵、テンポの良さなどが評価されているようだ。また9月15日から開催される東京ゲームショウ2022の会場では、本作のNintendo Switch版が試遊出展予定。試遊したプレイヤーには国民食4号(カロリーメイト)がプレゼントされる。

溶鉄のマルフーシャ』コンソール版は、PlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けに今冬発売予定。またPC(Steam)版は、通常価格税込790円で配信中だ。