UE5製アクションADV『Project Balod』発表。インドの街を舞台に、暴力や汚職、死を描く


インドのインディースタジオBharatiya Gaming Companyは7月16日、『Project Balod』を発表し、ティザートレイラーを公開した。対応プラットフォームおよび発売時期は未定。


『Project Balod』は、インドのストリートを舞台にする物語主導のアクションアドベンチャーゲームだという。ティザートレイラーは、静まり返った夜間の路地裏にて、年配の男性が電話している場面から始まる。男性は誰かと待ち合わせをしているが、相手が約束の時間に遅れていることから、仲間に電話をかけたようだ。待ち合わせの相手の名前を確認しているため、面識はない模様。また、この場所は相手に指定されたこともうかがえる。そして、名前はTiwariであることを聞き出したところで、カバンを携えた若者がやってきた。

男性は、遅刻してきたことについて小言を言いながら、カバンの中身は確かなのか若者に確認。若者は黙って頷くと、カバンを男性に手渡した。そして男性は、次は自分が場所を決めると言い残しその場を去ろうとするが、その瞬間若者は男性を銃で撃ってしまう。男性は死んだのか、血を流し倒れたまま動かない。それを見届けた若者は、カバンを回収することなくその場を離れ、最後には吠える野良犬を黙らせようと撃ったことを示唆して映像が終わる。


本作については、現時点ではまだ詳細が公開されておらず、物語主導のアクションアドベンチャーゲームということと、Unreal Engine 5を用いて開発しているということ以外は、どのような作品となるのかは不明。トレイラーのなかでは、男性が待ち合わせ場所についてKranti Chowkと述べているため、インド西部のマハーラーシュトラ州が舞台のひとつになることがうかがえる。ゲームタイトルにあるBalodは、中部チャッティースガル州に位置する街の名かもしれない。また、路肩に停められたあるバイクのナンバープレートは、UPから始まるため北部ウッタル・プラデーシュ州で登録されたものに見える。ゲーム内では、インド国内のさまざまな場所を訪れることになるのだろうか。

このほか公式Instagramには、Violence(暴力)・Corruption(汚職)・Death(死)という3つのキーワードが投稿。あわせて投稿されたスクリーンショットのひとつでは、制服を着た人物が男に札束を手渡す場面が描かれており、賄賂を連想させる。よく見ると、そのテーブルの上に置かれたカバンは、トレイラーにて若者が持ってきたカバンによく似ている。腐敗した社会をめぐる物語を描くなかで、バイオレンスな展開が待っているのかもしれない。


謎の多い本作であるが、開発元のBharatiya Gaming Companyについても情報は多くない。『Project Balod』以前に手がけた作品があるのかどうかも不明。インドを拠点にゲーム開発およびビジュアルアートを手がけるインディースタジオだそうで、コンセプト段階から配信まで、さまざまな会社と協力しているとのこと。本作は、同スタジオの関係者らしき人物が、スタッフ募集も兼ねてティザートレイラーをRedditに投稿したことで、その存在が知られるようになったようだ。

Project Balod』は、UE5を用いて開発中。対応プラットフォームや発売時期は未定だ。近くゲームプレイを披露するとのことで、どのような作品となるのか注目される。