開発中止されたドリームキャスト向け『悪魔城ドラキュラ』作品が発掘される。ソニア・ベルモンドが主人公の3Dゲーム

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コナミがかつてドリームキャスト向けに開発していたものの、結局発売されることのなかった『悪魔城ドラキュラ』シリーズのひとつ『Castlevania Resurrection』について、実機で起動するゲームディスクが発掘されたようだ。あるYouTubeユーザーが、今年4月5日にその様子を投稿している。
 

 
『Castlevania Resurrection』は、『悪魔城ドラキュラ』シリーズの新作として、1999年頃にセガのドリームキャスト向けに開発されていた。当時海外メディアでは、NINTENDO64向けに発売されたばかりの『悪魔城ドラキュラ黙示録』と同じく3Dグラフィックを採用する作品であるとして報じられ、2000年初頭の発売予定とされていた。しかし2000年3月に無期延期が発表され、結局リリースには至らなかった作品だ。

今回YouTubeユーザーのcvr exists氏が投稿した映像では、『Castlevania Resurrection』というタイトルと、「1999年11月5日」という日付が書かれたGD-ROMが示されている。ディスクが作成された経緯は不明だが、ちょうどこの日は、翌年のE3向けのビルドのプレビュー記事が各メディアにて掲載されたタイミングのため(IGN)、そのデモで使用されたディスクかもしれない。会社名として記載されている「KCEA」は、Konami Computer Entertainment Americaのことだろう。本作は日米のチームにて共同開発されていた。
 

Image Credit: cvr exists

 

Image Credit: cvr exists

 

実際に起動させてのゲームプレイ映像では、女性キャラクターを主人公とする3Dゲームであることが確認できる。このキャラクターは、『悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲』にも登場したソニア・ベルモンドだ。cvr exists氏は撮影するためのカメラを片手に持っているためか移動操作しかおこなっておらず、どのようなアクションが可能であるのかは不明だが、荘厳かつダークな雰囲気のステージにて、敵と戦いトラップを避けていくゲームプレイであることがうかがえる。またメニュー画面では、Courtyard・Stairs・Hall・Corridor・Chapelといったエリアをロードできるようになっており、完成したバージョンではなくあくまでデモディスクであることも分かる。

『Castlevania Resurrection』については、『悪魔城ドラキュラ』シリーズのファンサイトCastlevania Dungeonが、アートディレクターとして開発に携わったGreg Orduyan氏にかつてインタビューしている。同氏によると本作の開発は順調に進み、残すはバランス調整などの仕上げ作業のみという段階でプロトタイプを制作し、メディア向けに披露したという。同作は自由に探索するタイプの作品ではなく、順にステージを進めていくスタイルだったとのこと。Orduyan氏は、見た目とゲームプレイの両面で、当時のドリームキャストタイトルのほとんどを上回る出来だったと誇り、またメディアからも好評だったと述べている。
 

*本作の楽曲を手がけたMark Lindsey氏の投稿したオープニングムービー

 
Greg Orduyan氏によると『Castlevania Resurrection』の開発中止は、2000年発売のPS2の発表を受けて決定されたものだという。コナミでは、世界中で開発中だったあらゆるドリームキャスト向けタイトルがPS2登場の影響を受けたそうだ。本作をPS2向けとして方向転換するのではなく開発中止にした理由としては、移植を念頭に置いた作品ではなかったことが挙げられている。開発の初期段階で計画しておかないと、いちから作り直した方が早いということになるためだそうだ。その後チームメンバーは別の作品に移ることとなり、プロジェクトはお蔵入りとなってしまった。

今回の映像を投稿したcvr exists氏はどのような人物で、どうやって開発途中のデモディスクを入手したのかは不明ではあるが、開発中止された作品の実機映像は、『悪魔城ドラキュラ』シリーズの歴史における貴重な資料だといえるだろう。もしかすると、今後さらなるゲームプレイ映像が投稿されるかもしれない。

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