スタイリッシュFPS『Severed Steel』発表。銃弾飛び交うなか、スタントアクションと環境破壊を駆使して敵を華麗に葬れ


パブリッシャーのDigeratiは3月15日、Greylock Studioが手がけるFPS『Severed Steel』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)および海外PlayStation 4/Xbox Oneで、2021年第3四半期に発売予定。


『Severed Steel』は、破壊可能な環境でのスタントアクション満載のシングルプレイ専用FPSだ。主人公はSteelという名の女性。彼女は、巨大企業EdenSysが引き起こした事故により左腕を失ってしまうが、同企業は彼女を助けるどころか非情にも見捨ててしまう。そこでSteelは、復讐のためにEdenSysの施設へと単身乗り込む。

EdenSys社内は未来的なデザインの多数の部屋で構成されており、武装した敵がプレイヤーを待ち受ける。本作の特徴のひとつとして、主人公Steelの軽快な身のこなしが挙げられる。スライディングやウォールラン、宙返りなどのアクロバティックなアクションが可能で、さらにアドレナリンを消費することでバレットタイム(スロー)も発動できる。敵の銃弾をかわし、背後に回り込むなど意表をついて銃で攻撃していくのだ。トレイラーでは、ネオン色のハイライトが眩しいビジュアルと相まって、非常にスタイリッシュなアクションが展開されている。


Steelは片腕がないため、銃をリロードすることができない。そのため、本作では倒した敵などから銃を奪うかたちで、次々に銃を持ち替えながら進んでいくことになる。銃は、拳銃からサブマシンガン、アサルトライフルまでさまざまな種類が用意。また、上手く銃を入手できなかった場合は、殴りで状況をしのぐこともできる。とはいえ、いかに手ぶらの時間を作らない立ち回りができるかが攻略のカギとなりそうだ。

ゲームを進める中ではキャノン砲を入手し、Steelの左腕に装備することとなる。実は本作のステージはボクセルにて構築されており、このキャノン砲によってあらゆる場所を破壊可能だ。壁に穴を開けてショートカットしたり、敵に奇襲をかけたり、あるいは敵が立っている床を階下から砕くような使い方もできる。キャノン砲での環境破壊をどのように攻略に活かすのか、プレイヤーのアイデアが試されることだろう。


本作は、もともと『IMPACT』というタイトルにて開発が進められていたが、今回Digeratiが販売元となり、『Severed Steel』に改題してあらためて正式発表されたかたちだ。開発にあたっては、『Black』や『ミラーズエッジ』、また『F.E.A.R.』や『Half-Life』向けMod「The Specialists」といった作品から影響を受けたという。

環境破壊要素のあるアクロバティックシューターというコンセプトは開発初期からブレることがなかったそうで、その気持ち良さを引き出すための工夫も取り入れられている。スタントアクション中は、実は敵はあえて弾を外すのだそうだ。これによりプレイしやすくなるだけでなく、外れた銃弾が主人公Steelをかすめるように飛んでいく様子が見え、ビジュアル的な効果にも繋がっているとのことである(PlayStation.Blog)。

『Severed Steel』は、PC(Steam)および海外PS4/Xbox One向けに、2021年第3四半期に発売予定だ。なお、コンソール版の日本でのリリースについて販売元Digeratiにうかがったところ、実現させたいと考えていることではあるが、現時点で発表できることはないとのことだった。